橋下徹氏「ベニヤ板の掲示板なんかやめたらいい」 都知事選の“掲示板ジャック”「こんな顔写真いらない」公選法の問題も指摘

 橋下徹氏

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が24日、フジテレビ系「めざまし8」に出演。東京都知事選の掲示板に立候補者以外のポスターが大量に貼られている問題について私見を述べた。

 番組では20日に告示された都知事選で立候補者とは全く関係のないポスターが大量に貼られている異例の“掲示板ジャック”について特集した。

 橋下氏は「最後は有権者が判断すればいい」とこうした行為に対する過度な規制をかけることには反対という見解を示したうえで、「こういうポスターなんか欧米では選挙運動の時、貼ってないんですよ。有権者の方が(情報を)取りにいくので。ベニヤ板の掲示板なんかやめたらいいんじゃないですか。このデジタル社会において」と指摘。「電子掲示板にするのか。ないしは端末の方に情報を自分から取りにいくとか。デジタルに合わせて。こんなベニヤ板を設置してまた撤去するなんてことにお金をかけるなんて」と話した。

 さらに現在の公職選挙法の問題についても言及。「今の公職選挙法って政策を訴えることをとにかく禁止、禁止になってるんです。戸別訪問ってできないんですよ。立候補者は何ができるかというと、このポスターを貼るのと、街宣車で自分の名前を連呼するのと、街宣車の上でマイクを持って演説する。限られた行為しかできないんです。だからポスターでこんなふうにになってしまうんですけども」と説明。「だから公職選挙法自体を変えて、もっと政策を有権者に届けることができるような仕組みにすれば。そもそもこんな顔写真いらないと思います。みんな顔で選ぶんですかね?」と持論を語った。

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