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サッカーJ3の福島ユナイテッドFCの勢いが止まらない。福島市のとうほう・みんなのスタジアムで23日に行われたFC大阪戦に勝利した福島は、リーグ戦のほぼ半分を終え、J2自動昇格圏内(2位以上)に迫る3位に浮上。チームは成熟度を増しており、悲願のJ2昇格へさらに勢いを強める。
J2自動昇格圏が目前
昨季との大きな違いは攻撃力だ。今季から監督にJ1川崎フロンターレで長くコーチを務めた寺田周平氏が就任。「多くの人を魅了する」と、攻撃的なスタイルを掲げたチームづくりが結果に表れてきている。
昨季のJ3前半戦(19節終了時点)は14得点に落ち込んでいたが、今季は前半戦残り1試合の現段階ですでに28得点。J3最多記録の9得点を挙げて大勝したいわてグルージャ盛岡戦(4月28日)が浮上のきっかけとなり、以降8試合を7勝1敗とし、このうち2得点以上を6試合で記録。決定力が改善されつつある。
この日のFC大阪戦でも防戦一方だった前半を耐え抜き、後半の少ない好機を生かして2得点。寺田監督は「チャンスの場面での判断や、ゲームコントロールなどたくましく成長してくれていると感じた試合になった」と手応えを語り、チーム最多の今季7ゴール目を挙げたFW塩浜遼も「ペナルティーエリア内に入っていく数は昨季よりも増えている。それが結果に出ている」と自信を深める。
チームの勢いをサポーターも感じている。声をからして勝利を後押しした福島市の塩谷麻美さん(42)は「今季の試合は見ていて楽しい。より上の景色を見てみたい」と、さらなる躍進を期待した。