大雨で休校予想、前日正午までに米飯の提供中止決定 広島市教委、食品ロス対策

学校給食用の米飯を準備する嚶鳴ベーカリー

 広島市教委は本年度、大雨などで市立の小中学校や特別支援学校の臨時休校が見込まれる場合、給食での米飯の提供取りやめを前日に決める食品ロス対策を始めた。結果的に休校にならなかった場合は、米飯やパンなどの主食を持参するよう保護者に依頼している。

 給食では週に米飯4日、パン1日が基本。荒天が予想される場合、市教委が気象庁の情報などを基に、米飯の提供を全校で中止▽学校の判断で中止できる―のいずれかの方針を前日の正午までに決める。中止する場合は保護者や炊飯業者に連絡し、米飯分の代金は給食費から差し引く。休校にならなければ米飯やパンを持って登校するよう呼びかける。

 市立205校で1日に提供する米飯はおよそ17トンで、12業者が分担している。通常は早朝から炊くが、食品ロス対策として市教委は2021年度、休校の可能性がある場合は当日午前7時まで業者に作業を待つよう改めた。これでは、休校の最終判断が午前10時となる中学などではなお無駄になる可能性があったため、対策を踏み込んだ。

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