『ドクターX』映画化決定も燻る“シリーズ終了説”の行方 「連ドラではなく…」関係者が予想

[米倉涼子主演ドラマ『ドクターX』の映画化が発表された。「シリーズ終了説」が浮上するが、今後の行方は…。

「私、失敗しないので」──。18日、米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)が映画化することが発表された。

「劇場版で終了する」という噂も飛び交うが、今後のシリーズの行方は…。

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■フリーランスの女性外科医の活躍

『ドクターX』は、特定の病院に属さないフリーランスの女性外科医・大門未知子の活躍を描いた物語。群れや権威、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルを武器に突き進む未知子が、様々な難病を患う人を救っていく。

『劇場版ドクターX』は12月6日に公開される。ミステリアスな未知子の誕生の秘密も明かされるという。俳優の岸部一徳や遠藤憲一、勝村政信、内田有紀などお馴染みのメンバーも集結する。

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■「バタバタだった」映画化の舞台裏

人気シリーズの映画化とあって、ネット上では歓喜の声があがっている。ただ、今回の発表に至るまで苦労もあったようだ。

ある制作会社関係者は、「当初、撮影の大半は昨年9~10月までの短期間で終わらせる予定だったそうですが、撮影期間が遅れたそうです。今年3~4月で終了したものの、まだ作品の編集作業は残っています。かなりバタバタだったみたいですよ」と話す。

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■体調が心配されていた米倉

ドラマ版は2012年の第1期以来、ほぼ毎年のように連続ドラマで放送されてきた。ただ、近年は21年を最後に続編は制作されていなかった。背景には、米倉の体調があったようだ。

米倉は19年に「低髄液圧症候群」を患っていることを公表し、22年には急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害と診断され、ミュージカルを降板した。

「『ドクターX』は手術シーンが多く、長時間立ちっぱなしになることも少なくありません。米倉さんは役柄の設定でかかとの高いハイヒールを履いており、腰への負担も懸念されていました。彼女の体調も鑑みて、連ドラ制作は見送られたのかもしれません」(前出・制作会社関係者)。

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■燻る「シリーズ終了説」の行方

一部のメディアでは、今回の劇場版をもって『ドクターX』シリーズが終了になる可能性が取りざたされている。ただ、前出の制作会社関係者は「終了説」に疑問を呈する。

「今回の映画は、未知子の過去にも迫り、今後につながるようなストーリーになりそうです。以前のように、毎年連ドラで放送するのではなく、映画やスペシャルドラマなど、米倉さんの負担にならない範囲で継続していくのではないでしょうか」(前出・制作会社関係者)。

これからも、『ドクターX』は“失敗せず”、たくさんの人を楽しませてくれるはずだ。

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■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)

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