より速く 世界の海を駆ける湘南人 - ウインドサーフィンiQフォイル級シニア強化選手、新嶋莉奈選手にインタビュー<後編>

湘南から羽ばたく世界の舞台へ- ウインドサーフィンiQフォイル級シニア強化選手、新嶋莉奈選手にインタビュー<前編>からの続き

プロフィール

画像出典:エリエール

平成11年11月13日鎌倉生まれ
横浜国立大学附属鎌倉小学校卒業
横浜国立大学附属鎌倉中学校卒業
慶應義塾女子高等学校卒業
慶應義塾大学商学部卒業
エリエール所属

高校生からRS:X級(オリンピック艇)に転向
2016年 ISAFユースワールド日本代表選手として2大会連続出場
2017年 ウインドサーフィンで初の6位入賞を果たす
2018年 特別強化選手としてナショナルチームに抜擢
2021年 RS:X級からiQフォイル級に変更
2022年 大学卒業後エリエール(大王製紙(株))と所属契約を結び、ツアー4戦全勝 国内ランキング1位
2023年 フレンチオリンピックウィークで銀メダル獲得、iQフォイル級で日本人初の表彰台に

画像出典:エリエール

名門の国立付属小中学校を卒業され、慶應義塾高-大学に進学された新嶋選手に、競技以外のお話もお聞きしました。

もしウインドサーフィンをしていなかったら…

莉奈:「高校受験で私立に受かったからウインドサーフィンを続けられたと思います。大学受験が控えてたとしたら競技は続けられなかったかな。でももし何もしていなかったら、勉強が好きなので共学の公立高校を受験して、国立大学を目指してっていう普通の女子高生をしたかったなと思います。」

画像出典:エリエール

大学卒業まで学業と競技の両立は大変でしたよね

莉奈:「在学中は全然勉強していなくて、テスト前だけやっていた感じです。でもちょうどコロナの時代で、遠征先でもオンラインで授業が受けられたのである意味ラッキーでした。そうでなければ出席日数が全然足りなくて絶対卒業できなかったと思います(笑)。」

ウインドサーフィンは、日本代表に選ばれていても大学での正式な部活動になかったため、公休扱いにならないジレンマがあったそうです。

遠征から帰国した際のご褒美は?

莉奈:「家族で温泉旅行に行くことです。2か月くらい海外にいると、バスタブがないので本当にお風呂が恋しくなります。一番好きな温泉は、伊豆奥下田にある"観音温泉"で、ここはワンちゃんも一緒に泊まれるので大好きです。」

インタビューの間ずっと、新嶋選手に抱かれながら一緒に参加してくれた愛犬のラスクちゃんは、セブンシーズの看板犬。

画像出典:湘南人

鎌倉についてもお聞きしました

鎌倉の好きな場所はどこですか?

莉奈:「日本で一番鎌倉が好きなので一つに絞りにくいですが、家の近くにある妙本寺は学校帰りにも通る場所で、見るといつもほっとします。ここは春夏秋冬で景色が変わるので、季節が感じられて本当に綺麗です。」

鎌倉のおススメグルメは?

莉奈:「いっぱいありますけど(笑)アルモリックっていうガレット屋さんにはよく行きます。体重制限中は糖質制限があったのですが、ここのガレットはそば粉を使っているので、糖質も低くて安心して食べられました。」

鎌倉の海と同じくらい綺麗だと思う場所はありますか?

莉奈:「海ではないですが、湖で印象に残っているのは北イタリアのガルダ湖です。ここではレースも開催されていて、とても綺麗な場所です。」

遠征先でよく食べた美味しいものは?

莉奈:「イタリアが一番ご飯が美味しかったです。中でもスーパーで売っている大きいサイズのティラミスがめちゃくちゃ美味しかったですね。あとはフランスのバケット。チーズとバターも最高です。」

画像出典:湘南人

これからについて…

今後について考えていることは?

莉奈:「全く今後の事は決まっていないのですが、次期2028ロスオリンピックでセールサイズ(ウインドサーフィンの大きさ)が小さくなるようだったら目指したいと思っています。今のサイズでは増量がかなりきつくて、ドクターストップがかかっていてこれ以上体重を増やせないのです。去年体調を崩してからは、健康であることが本当に大切だと痛感しています。」

未来の自分の姿ついて

莉奈:「お母さんになりたいです!子供がとても好きなんです。平和な幸せが欲しいなと思っています。ずっと勝負の世界にいたのでいろんな思いにも直面して、ギスギスしている環境も振り返ると多かったなあとか…心が疲れる感じも正直ありました。平凡でも幸せな家庭を築きたいと思います。」

新嶋選手は、とても爽やかで明るくて才能もあって努力も出来る、真っ直ぐに道を歩まれて来られた印象がありました。
それでも勝負の世界で起こる葛藤。表には出さなくても様々な想いを抱えていたのですね。

画像出典:湘南人

ウインドサーフィンのススメ

新嶋選手が所属している「エリエール(大王製紙株式会社)」は女性活躍推進事業に力を入れており、ウインドサーフィンは女性にもおススメだと新嶋選手は話します。

莉奈:「海の上にいるだけで気持ち良くてストレスが解消できるんです。それにカロリー消費はすごい!乗っているだけで体幹も使うので、すごくいいトレーニングになりますよ。」

でも、泳げない人にはハードルが高いのでは?

莉奈:「実は私、泳げないんです!競技をやっている人の中では珍しいかも(笑)。ウインドサーフィンは常にライフジャケットを着ているので大丈夫。だからサーフィンは出来ません(笑)。」

とても意外でチャーミングな答えでした。

画像出典:湘南人

新嶋選手の拠点<セブンシーズ>では、ウインドサーフィンの体験も受付中です。ご興味がある方はぜひお問い合わせください。

体験するのも観戦するのも、思っていたよりハードルは全然高くないと知ったウインドサーフィンの世界。その中で20年にも渡って活躍されているアスリート、新嶋莉奈選手。
インタビューの最後まで、聡明という言葉が似合う湘南人でした。
今後益々のご活躍と、そして、素敵なお母さんになれますように、
アスリートとして女性として、これからも輝き続けられますよう応援しています。

【セブンシーズ:ウインドサーフィンスクール】

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エリエール「新嶋莉奈」

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