小林製薬、大阪・関西万博 “ヘルスケアパビリオン”協賛・出展辞退「紅麴サプリ」健康被害問題受け

建設中の大阪ヘルスケアパビリオン(画像奥)と大屋根リング(手前)<2024年4月17日撮影>

小林製薬(本社・大阪市中央区)は21日、「紅麹(べにこうじ)」原料を含む機能性表示食品(サプリメント)による健康被害問題を受け、大阪・関西万博で予定されていた協賛と出展を辞退すると発表した。

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同社は2021年、大阪・関西万博で医療や健康をテーマに大阪府・市などが出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」への協賛を決め、プレミアムパートナー(協賛金5億円以上10億円未満)になった。契約上、協賛金を返還する必要はない。

この問題をめぐっては、6月19日までに5人が死亡、のべ287人が入院(退院済みを含む)、通院は1311人にのぼっている。

大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げており、同社はこうした状況で協賛を続けるのは難しいと判断したとみられる。

同社は「(健康被害問題について)引き続き、厚生労働省や事実検証委員会による調査に全面的に協力させていただくとともに、信頼回復に全力で取り組んでまいります」とコメントしている。

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