松井稼頭央氏「イチロー球団」へ電撃移籍か KOBE CHIBENからの〝オファー連絡〟メディア関係者が証言

松井稼頭央氏

まさかの“電撃移籍”も!? 成績不振の責任を取った西武・松井稼頭央監督(48)が休養に入って1か月を迎えようとしている。その松井監督にあのレジェンドが異例の関心を寄せているようだ。それは日米通算4367安打を記録したイチロー氏(50=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)だ。後進育成に当たるとともに、自身が創設した草野球チームでオーナー兼監督を務める「KOBE CHIBEN」の強化へ、新たな遊撃手として松井監督の動向を追っているという。

松井監督の休養が発表されたのは交流戦直前の5月26日だった。オリックス戦(ベルーナ)の試合後、15勝30敗の成績不振により、重大人事が断行された。現在は渡辺GMが監督代行を務め、23日のオリックス戦(京セラ)終了時点でも借金26の最下位に沈むが、松井監督は公の場から姿を消したままだ。それでも今も監督であることに変わりはなく、契約上の変更がなければ今季中は報酬も支払われていく。

注目はその後だ。2018年から西武に復帰し、二軍監督など5年間の準備期間を経て昨季から一軍監督に就任した。現場指揮官としてはあまりにも短い時間となってしまった松井監督が、これからどんな活動をしていくのか定かではない。しかし、イチロー氏の意向を受けた関係者が松井監督に熱視線を送っているというのだ。

メディア関係者の一人は「最近『KOBE CHIBEN』を運営する関係者から連絡を受けた。休養となった松井稼頭央監督の今後の動向に関する質問が多く、どうやらKOBE側は4年目の目玉として『ショート・松井稼頭央』の実現性を探っているようなニュアンスでした」と証言する。

イチロー氏と松井監督はオリックスと西武の主力として1995年から00年までの間、ともにパ・リーグを盛り上げた。お互いにメジャーリーグに移籍して以降は、松井監督がメッツに在籍していた05年6月にイチロー氏を擁するマリナーズと1カードだけ対戦している。

それでも19年3月に行われたイチロー氏の引退試合では、当時西武の二軍監督だった松井監督が「日本でも一緒の時期にパ・リーグでプレーした。僕はいつもイチローさんの背中を見てやっていた。試合の時はイチローさんの練習もずっと見ていた。常にそうでしたね。でも、次元が違い過ぎて…」と敬意を払っていた。

日米通算2500安打はイチロー氏と松井秀喜氏、松井監督、青木(現ヤクルト)の4人しか達成していない大記録。その中でも松井監督はNPB時代に遊撃手としてゴールデン・グラブ賞に4度(97、98、02、03年)輝く名手としても名をはせた。

イチロー氏が率いる「KOBE CHIBEN」は創設2年目の22年にパ・リーグ時代からの盟友で元西武の松坂大輔氏(43)を“補強”。昨年11月に東京ドームで行われた高校野球女子選抜との一戦に7―1で勝利した。

決して他人の悪口を言わず、事実上の解任となった直後も「昨年からこのチームを率いて選手たちの成長には手応えを感じていましたが、それを結果につなげることができなかったのは指揮官である私の責任です」と結果責任を負って去っていった松井監督。これまでイチロー氏とは多くの接点を持たなかったが、正式なオファーを受けた時にどんな返答をするのか注目される。

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