「とうもろこし」1本分のカロリーは?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~

By 大越 郷子

夏野菜の代表選手、「とうもろこし」が店頭に並ぶようになりましたね。ゆでるだけで楽しめるのはもちろん、さまざまな料理との相性もいいので、手にとる人も多いのではないでしょうか。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「とうもろこし」。気になるカロリーやじょうずな調理の仕方など、クイズで学んで、さっそく実践してみてくださいね。

問題1 「とうもろこし」1本分のカロリーは、いくつ?

□78kcal
□95kcal
□118kcal
□134kcal

「134kcal」です

これからの時期、スーパーなどでも見かけることが多くなってくる野菜のひとつが「とうもろこし」です。皮や芯などの廃棄部分は約50%なので、皮つきの状態で1本300gあるとうもろこしの正味重量は約150g。このときのカロリーが134kcalとなります。とうもろこしは野菜の中では糖質が多めに含まれるため、野菜のカロリーとしてはやや高めの数値です。

問題2 「とうもろこし」1本(正味重量150g)と同じ量の炭水化物が含まれる食材は、次のうちどれ?

□6枚切り食パン1枚
□ぎょうざの皮8枚
□フランスパン50g
□もち1個

「ぎょうざの皮8枚」です

「とうもろこし」は、野菜の中では炭水化物が多く、1本(正味重量150g)あたり22.2g含まれています。一方、上記の食材に含まれる炭水化物の量は、上から26.5g、22.0g、29.1g、25.4g。体力を消耗する暑い時期、炭水化物は大切なエネルギー源となります。食欲不振などでしっかり主食を食べることができないときも、とうもろこしを食事に利用することで、栄養補給になります。ゆでたり、焼いたり、スープにしたりと、さまざまな料理に使用できるのも、とうもろこしの特徴のひとつです。

問題3 「とうもろこし」1本(正味重量150g)で1日の必要量の約1/4を摂取できる栄養素は、次のうちどれ?

□カルシウム
□ビタミンE
□ビタミンC
□食物繊維

「食物繊維」です

「とうもろこし」は糖質以外にたんぱく質が豊富で、ビタミンB群、ミネラルも含まれています。そのほか、食物繊維も多く含まれており、その含有量は1本(正味重量150g)あたり4.5gです。成人女性の1日の目標量は18g以上なので、1本食べると約1/4量の食物繊維を摂取することができます。とうもろこし以外の野菜やきのこ類などと組み合わせて食べれば、より多くの食物繊維をとることができます。

問題4 次のうち、違う仲間の「とうもろこし」はどれだと思う?

□ゴールドラッシュ
□ピュアホワイト
□ワキシーコーン
□ヤングコーン

「ワキシーコーン」です

一般的に「とうもろこし」と呼ばれているものは「スイートコーン」という品種になります。その中に、「ゴールデンコーン(黄粒種)」、「シルバーコーン(白粒種)」、「バイカラーコーン(バイカラー種)」があります。バイカラーコーンの粒の色は、黄色と白です。上記のうち「ゴールドラッシュ」はゴールデンコーンの仲間、「ピュアホワイト」は、シルバーコーンの仲間になります。「ヤングコーン」は「スイートコーン」を未熟なうちに収穫をしたもので、一般的なとうもろこしが出回る少し前の短い期間のみ店頭に並びます。一方「ワキシーコーン」は、食感がモチモチとした「モチトウモロコシ」という品種になります。

問題5 「とうもろこし」の調理のポイントとして、おすすめとは言えない内容は次のうちどれ?

□デンプンを甘みに変えるため、収穫後1週間ほど置いてから調理するとよい。
□ひげ部分は、利尿効果や血圧降下作用があるので、捨てずに利用したほうがよい。
□粒の根もと部分に栄養が多いので、粒は包丁で切るよりていねいに手ではずすとよい。
□ゆでとうもろこしは、ゆでたての熱いうちにラップに包むとよい。

「デンプンを甘みに変えるため、収穫後1週間ほど置いてから調理するとよい」です

「とうもろこし」の調理の方法はいろいろとありますが、ゆでたり、蒸したり、レンジで加熱したりして食べる人が多いのではないでしょうか。とうもろこしは収穫して24時間後に栄養価が半減し、味も落ちると言われています。よって新鮮なうちに調理するのがおすすめです。ゆでたての熱いうちにラップに包んでおくと、粒にシワが寄りにくくキレイな仕上がりになりますよ。

© 株式会社ワン・パブリッシング