【早出し】自民県連、大内理加氏擁立を決定 来夏参院選

大内理加氏

 自民党県連(遠藤利明会長)は23日、選挙対策特別委員会を開き、来年夏の参院選県選挙区(改選1)に、元県議で党特別参与の大内理加氏(61)=山形市=を公認候補として党本部に推薦することを正式に決めた。近く公認申請する。

 山形市の党県連会館で開かれた会議に遠藤会長と県連役員、県議、各支部長ら約70人が出席し、大内氏の推薦を全会一致で決めた。冒頭のみ報道陣に公開された。

 会議後、遠藤会長と大内氏が記者会見に臨んだ。大内氏は人口減少を最重要課題に挙げ「地方に人とモノが分散する仕組みをつくることが重要。県民の声を政策に反映させるために頑張りたい」と述べた。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関しては「批判を真摯(しんし)に受け止め、信頼を得られるよう改革を進めないといけない」と述べた。

 遠藤会長は大内氏の公認申請に関し「前回の参院選で敗れた後も県内のさまざまな会合に出席し、多くの人と本県の今後について議論してもらった。候補者にふさわしい」と話した。

 大内氏は山形市出身。2007年の県議選で初当選し、4期目途中で辞職。21年1月の県知事選に立候補し、現職吉村美栄子氏との一騎打ちで敗れた。現新5人で争った22年夏の参院選で落選した。

 国民民主党などの会派に所属する無所属の現職で1期目の芳賀道也氏(66)は、次期参院選について態度を明確にしておらず、23日までの山形新聞の取材に対し「災害対策や物価高騰対策など目の前の課題解決に全力を尽くしたい」と答えた。

大内理加氏を自民党県連の公認候補として党本部に推薦することを決めた選挙対策特別委員会会議=山形市・党県連会館

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