トヨタ『ランドクルーザー300』の警備・防衛車両向け、デュアルオルタネーターで電源確保…米APSが発表

トヨタ・ランドクルーザー300

米国のAmerican Power Systems(APS)は6月17~21日、フランス・パリで開催された防衛・安全保障見本市「ユーロサトリ2024」(Eurosatory 2024)において、3.5リットルツインターボエンジンを搭載したトヨタランドクルーザー300』向けのデュアルオルタネーターブラケットキットを初公開した。

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新しいデュアルオルタネーターブラケットキットは、純正のボンネットに最小限の変更を加えるだけで、パワーを追加することを可能にする。具体的には、APSの12ボルト、24ボルト、48ボルトの高出力オルタネーターを追加し、12-12、12-24、12-48の2次システム構成にすることができる。

トヨタがべースの警備・防衛車両には、装甲、対IEDジャマー、通信システム、衛星機器、冷却システムなどの特別な機器を装備しており、常時接続し、情報を収集し、さらには黙視活動を行うことを可能にしている。しかし、これらの機器は車両重量を増加させ、純正システムでは対応できない電力を消費する。デュアルオルタネーターセットアップによって、追加の電力を利用できるようになったことで、さまざまなミッションに対応できるようになると同時に、現場での安全を確保できるようになるという。

新しいデュアルオルタネーターブラケットキットに加え、APSはランドクルーザー300向けの製品ラインアップとして、3.3リットルディーゼルエンジン用と3.5リットルガソリンエンジン用の255アンペアと360アンペアのHPIオルタネーターを発売した。APSは、3.3リットルディーゼルと3.5リットルガソリンエンジン用のハイアイドルキットも用意している。

2006年以来、APSは、装甲車、警備車、商用車、船舶、RVや高級モーターコーチのような特殊車両向けに、高度なモバイルパワーシステム、オルタネーター、コンバーター、レギュレーター、発電機を設計・製造している。

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