「歌舞伎町はスキがある」昭和~平成~令和またにかけ逮捕15回…74歳泥棒がホストクラブで高級酒18万円相当窃盗 余罪20件以上か

東京・新宿署で74歳の男が“ホストクラブ”をターゲットにし、約18万円の高級酒を盗んだ疑いで逮捕された。容疑者は同様の窃盗で、これまでにおよそ15回逮捕されているという。警視庁は、余罪が20件以上あるとみて調べを進めている。

大泥棒独自の手口で犯行…

東京・新宿署でカメラが捉えたのは、昭和・平成・令和をまたにかけた泥棒の松本正雄容疑者(74)だ。

5月23日、新宿・歌舞伎町のホストクラブに侵入し、およそ18万円の高級酒を窃盗した疑いで逮捕された松本容疑者は、同様の窃盗で、これまでにおよそ15回逮捕されているという。

また、松本容疑者は「盗みで生計を立てています」と話しており、余罪からも泥棒として長い間生活をしてきたことが分かっている。

特に男性従業員が女性客をお酒や会話などでもてなす “ホストクラブ”をターゲットにし、高級酒の窃盗を繰り返してきたという。

さらに泥棒を生業にしてきた松本容疑者は、独自の窃盗の手口があると話す。

その手口は至ってシンプルで、道具などは使わず、なんと手探りでカギのかかっていないホストクラブを見つけて盗みに入るという。

さらに犯行現場を選ぶ際には、「六本木はまあまあ堅い」「銀座は堅い」「歌舞伎町のホストクラブはスキがある」といった土地ごとの考えを持っているそうだ。

しかし、なぜ歌舞伎町のホストクラブには「スキがある」と言うのだろうか。

イベントがあると無防備に…

歌舞伎町の別の飲食店で働く男性に「カギをかけないことがあるか」と聞いてみたところ、「普通は施錠するものだと思うけど、イベントで業者が入ると、開けっぱなしになっていたりはすることがあると思う」と答えた。

夜の営業で誕生日のイベントなどを行う場合、昼間の従業員がいない時間帯に内装業者が入って工事を行うため、どうしてもカギをかけられないときがあるのだという。

高級酒を売りさばいてギャンブルに

松本容疑者は、寝泊まりができる温泉施設を転々としながら犯行に及んでいた。盗んだ高級酒は売りさばいて現金に換え、競艇などのギャンブルに使っていたとみられている。

調べに対し、松本容疑者は「ホストクラブには高級な酒があるから狙った」と容疑を認めている。警視庁は、余罪が20件以上あるとみて調べを進めている。
(「イット!」 6月21日放送より)

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