by 西村 夢音
NTTドコモとシャープは24日、電力サービス「ドコモでんき」において、需供に応じてエアコンを遠隔制御して節電する実証実験などを行なう「デマンドレスポンス時間帯における快適性を損なわない節電に向けた家電等の遠隔制御に関する協業」に合意した。
デマンドレスポンスとは、電力供給に応じて電力需要を制御することで、電力需給のバランスを調整する仕組み。
同協業では、ドコモでんき事業における「ドコモでんきエコ得プログラム」、「ドコモでんき自動エコモード」等のデマンドレスポンスサービスと、シャープが提供する省電力遠隔制御プラットフォームとの連携を検討する。
太陽光発電など再生可能エネルギーの未活用を解消し、電力需給のひっ迫に対応する。デマンドレスポンス時間帯に1人1人に合わせた快適な空調制御を行なうことで、ユーザーがより簡単に節電が実施できる電力サービスを目指す。
今回の協業に基づき、デマンドレスポンス制御に関する実証実験も行なう。実験参加者の起床、外出、就寝等のライフスタイルに合わせた時間帯のほか、ドコモが指定する節電対象時間帯にシャープがエアコンの遠隔制御を行なう。期間は7月1日から9月30日まで。
実証対象となるのは、シャープ製エアコン、ECHONET Lite対応の他社製エアコン。調整された温度に対する参加者の快適性や運転状況を、シャープが世帯ごとに分析・学習し、各世帯の傾向に応じた温度調整を行なうことで、快適性を損なわず特別に意識せずとも節電が達成できる制御の実現を目指す。
