新造船「鑑真号」神戸に初入港 上海を結ぶ国際フェリー 9月から旅客輸送再開予定

鑑真号

神戸・大阪と中国・上海を結ぶ国際フェリー航路で新造船の「鑑真号」が、17日、神戸に初入港し、船内が報道陣などにお披露目されました。現在は貨物輸送のみですが、9月から旅客輸送も再開される予定です。

【写真】「鑑真号に潜入!」客室の様子など

日中国際フェリーが運航する「鑑真号」、名前は日本仏教の発展に寄与した唐の高僧・鑑真にちなんでおり、全長は167メートル、総トン数は約2万トンで、神戸・大阪と中国・上海を48時間で結びます。

日中の文化を融合したという船内には、ロイヤルクラスから2等室まで5タイプの客室が計47室あるほか、48時間の船旅を楽しめるように、ミニシアターやジム、ラウンジ、そして麻雀室などの他、キッズスペースも設けられています。

乗客の定員は192人で、1994年から就航してきた「新鑑真号」より少なくなったものの、20フィートのコンテナ338本を積載可能で、関係者は「神戸港の取扱貨物の増加に少しでも貢献できれば」と期待を寄せています。

この航路では、新型コロナウイルスの流行で2020年1月から旅客の輸送は行っておらず、現在は貨物輸送のみですが、上海港ターミナルの改修が完了する9月中旬に旅客運航を再開する予定で、7月にも予約の受け付けを開始するということです。

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