パリ五輪で正式種目となった「ブレイキン」金沢出身の大能寛飛がパリへの切符つかむ 試合は8/10に

パリ五輪で正式種目となった「ブレイキン」で金沢市出身の大能寛飛(おおの ひろと)選手がパリ行きを決めました。

パリ五輪代表を決めるブレイキンの最終予選が23日ハンガリーで開かれました。
日本代表の座をかけて舞台に上がったのは金沢市出身の大能寛飛(おおのひろと)選手。
ダンサーネームは「Hiro10(ひろと)」です。

大能選手はベスト8に進出。
準々決勝で敗れたものの、日本代表を争っていたライバルが敗退したため、パリへの切符をつかみました。

小学4年生でブレイキンを始めた大能選手。
当時、大能選手を指導していた草野さんに話を聞くと…。

草野真澄さん:
「普段はクールなんですけど踊りになるとブワーっと勢いとかエネルギーが出る子でできるまでやり続ける子でした」
そこから数々の大会に出場し好成績を残します。
2019年には体の様々な部分で回転する大技「パワームーブ」の部門で世界一となりました。

石川テレビは大能選手を3年前に取材。
世界を目指す大能選手の練習場所は意外なものでした。

大能さん:
「このスペースでここで踊っています」
Qここは美容室ですよね?
父・善行さん:
「これ(鏡や椅子)をどかしてしまいます」

実家が美容室の大能選手。
自分たちでスペースを作り練習に励んでいました。
練習の成果はいたるところに…。

父・善行さん:
「寛飛はけっこう大きい動きが多いので狭くて激突したりとかして壁に傷がついたりとか床の傷だったりとか…」

ブレイキンがオリンピックの正式種目となったのは4年前。
当時、オリンピックについて聞くと…

大能選手:
「今までブレイクダンス(ブレイキン)はオリンピックの種目ではなかったんですけど、今まで僕が頑張ってきたブレイキンでオリンピックを目指せるのはすごくうれしいです」

去年取材した際もオリンピック出場についてこう話していました。

大能選手:
「オリンピックは自分の人生の中で最大の目標になってくるんじゃないかと思います」

夢の大舞台への切符を手に入れた大能選手。
この快挙に草野さんは…。

草野さん:
「すごくうれしいですね、びっくりしました。気負いすぎてケガをしてしまったりとか心の方が持たなかったりとかもあるかもしれないので楽しんでほしいというのが僕は1番ですね。彼らしいダンスをして金メダルは目指すんですけど彼にとって1ミリも悔いのない大会になればいいなと僕は願っています」

パリ五輪で初めて実施されるブレイキン。
男子の試合は8月10日に予定されていて初代王者へ大能選手の活躍が期待されます。

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