中学校の男子生徒が部活中に倒れその後死亡 調査委が調査結果を答申

中学校の男子生徒が部活中に倒れその後死亡 調査委が調査結果を答申

 2023年9月、市原市市内の中学校で男子生徒が部活動中に倒れ、その後死亡した問題で、市の事故調査委員会は6月23日、調査結果と再発防止に向けた提言などを答申しました。

 この問題は2023年9月12日、市原市の中学校で当時2年生の男子生徒が陸上部の部活動中に倒れて救急搬送され、その後、医療機関で死亡したものです。

 倒れた男子生徒は当時、嘔吐やけいれんなどを起こして心停止し、保健室ではAEDを使った救命処置が行われたということです。

 市の事故調査委員会は23日午後、市役所で調査結果を林充教育長に答申しました。

 それによりますと、男子生徒の死因は肺血栓塞栓症で、心停止に至ったのは心筋炎の発症が原因であり、心筋炎は「医師であっても判断が難しく」、「発症を予見することは困難」との見方を示しました。

 そのうえで、「現場の教諭らができる範囲で懸命に応急対応を行った」とする一方、男子生徒の体調に異変があった時点で「安静にするよう指示」し、「慎重に健康状態を確認すべきだった」と指摘しました。

 そして、再発防止策として、「個々の体力差を考慮した練習」、「運動前後の健康観察」、「異常が確認されたときの対応マニュアルの作成」などを提言しました。

 答申を受け、林教育長は「提言を真摯に受け止め、改善すべき点に、ただちに対応してまいります」とコメントしています。

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