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アルピーヌは2024年6月13日、ル・マン24時間レースの会場で、同ブランド初の電動モデル「アルピーヌ A290」を発表した。3人乗りのコンセプトカーに対して市販型は5ドア化され、実用性とともに刺激的な走りを実現したホットハッチとして完成されている。
Bセグメントの5ドアBEVは、軽量ボディの敏捷マシン
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アルピーヌは2026年までに完全電動化を目指しているが、今回発表された「A290」はブランド初の電気自動車となる。
すでに2023年に「A290β」と呼ばれるコンセプトカーを発表しており、このときは中央にドライバーが座る3人乗りのインテリアを採用していたが、実際は現実的な左ハンドルに落ち着いたようだ。
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A290は全長3990×全幅1820×全高1520mmということで、サイズ的にはBセグメントの5ドアコンパクトカーだが、アルピーヌを特徴付けるパフォーマンス、敏捷性、ライトウェイトの3つの要素を備えた電動スポーツモデルで、「ホットハッチのBEV」といってもいいだろう。
モーターはフロントに搭載して、前輪を駆動するFFモデルとなる。グレードによってスペックは異なり、ハイスペックモデルは220ps/300Nmを発生。ベースグレードでも180ps/285Nmの実力を持つ。これにより0→100km/h加速性能はハイスペックモデルが6.4秒、ベースグレードが7.4秒と公表されている。
日本市場への導入も検討。ライバルはアバルト500eか!?
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A290にはAmpR Smallプラットフォームと呼ばれるをBEV専用のプラットフォームをベースに、バッテリー容量は52kWhのリチウムイオン電池を搭載している。(※航続距離は非公表)
ちなみにこのバッテリーは重心を下げてくれるほか、前後重量バランスを最適化。さらにシャシ剛性のアップにも貢献しているという。こうした工夫によりハンドリングにもいい効果をもたらすということで、アルピーヌらしい俊敏で軽快なドライビングが楽しめることだろう。
コクピットはブルーを基調にしており、スポーティかつ機能的にデザインされている。最新のBEVらしく大きなパネルが運転席の前に備え、さらに中央にはドライバーに向かって角度が付けられた10.1インチのタッチパネルを配置しており、エアコンの温度調整などもここで行うことができる。
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シフト操作はセンター下側に「D(ドライブ)/N(ニュートラル)/R(リバース)」のボタンを備えているが、これはA110のデザインにインスパイアされている。
インテリアにはシートやコンソール、ドアなどにナッパレザー素材が各所に使われており、コンパクトカーのクラスを超えた高級感も漂わせる。
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A290は2025年夏からフランスで生産を開始する予定で、アルピーヌジャパンは日本への導入を検討していることが公表された。BEVのホットハッチといえばアバルト500eがライバルとなりそうだが、5ドアのA290の方が使い勝手が良さそうで、日本ウケしそうだ。