ゴムボートで救助訓練 梅雨や台風の大雨による災害に備え

梅雨や台風の大雨による河川での災害に備えようと、西宮市内の2つの警察署がゴムボートを使用した人命救助訓練を行いました。

西宮市の武庫川で行われた訓練は甲子園警察署と西宮警察署が合同で行ったもので、およそ15人が参加しました。

署員らは、まず救命具やゴムボートを用意し、船外機を取り付けるなどし作業の手順を確認しました。

その後、エンジン付きと手漕ぎの2艘(そう)のゴムボートに乗り込み川の流れや風、潮の流れを体感しながら船の操作を行いました。

また手を振って救助を求める人に、手漕ぎのゴムボートで近づき浮き輪を投げ入れる救助訓練も行っていました。

冠水したまちの中では手漕ぎのボートでしか現場に近づけないことも多く、署員たちは真剣な表情で訓練に臨んでいました。

警察庁によりますと、去年全国で1392件の水難事故が発生していて、このうち兵庫県では61件と全国3番目の多さとなっていることから、警察では、水辺に行く際は気象情報を事前に確認するよう呼び掛けています。

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