松山市 中央商店街のビジョン問われ「皆さまが構想を」 JR松山駅のアリーナ調査には前向き

愛媛県・松山市議会の一般質問で中央商店街の再開発について問われた市側は、主導して進めることに消極的な姿勢を示しました。

松山市の中央商店街を巡っては、商業施設「GET!」の跡地とその周辺で計画されている再開発事業が着手されないままなど、地盤沈下が懸念されています。

(田中市議)
「中央商店街のビジョンを本市が考え、打ち出す必要性について本市のお考えをお聞かせください」

こうした中、中央商店街の将来像のあり方を問われた市側は…

(松山市開発建築部・鷲谷浩三部長)
「具体的な将来像は本市が描いて誘導するものではなく、商店街のみなさまがエリアごとの特徴を生かした構想を取りまとめて、実現していくのが望ましいと考えています」

商店街の自主性にゆだねる考えを示しました。

一方、経済団体から5千人規模のアリーナ整備を提言されるなど、議論が活発化しているJR松山駅の車両基地跡地については、他の自治体のケースなども調査しながら、検討したいと述べました。

(坂の上の雲まちづくり部・佐伯文男部長)
「しっかりと市民や事業者などの声を聞きながら、官民連携の手法や整備効果などを検証するとともに、他都市事例について引き続き調査研究をしたいと考えています」

松山市は再開発の「基本計画」を策定する事業者に都内に本社を置く2社による共同企業体を選んでいて、年度末までに内容を固めたい考えです。

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