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24日朝、福島県喜多方市で70代の女性がクマに襲われ、けがをしました。県内での目撃件数は、過去最多のペースに上っていて、警察が注意を呼びかけています。
「外に出てヤギにエサを与えるんですけど、この辺でクマと遭遇した思われます。『クマに飛ばされた』と言っていました」
こう話すのは、クマに襲われた女性の家族です。
午前7時半ごろ、喜多方市熱塩加納町で70代の女性が飼育するヤギにエサを与えようと自宅敷地内の倉庫に入ったところ、奥からクマが飛び出てきました。
クマに襲われた女性の息子「そこの小屋の中を通ってそこの扉から出て、そこがエサをあげているところ。たぶんその建物の中(で遭遇した)」
クマは、体長およそ1メートル。女性は、左手首を引っかかれ、軽いけがをしました。クマによる人への被害は、今年2件目です。飼育していたヤギは無事でした。
現場となった倉庫の外を歩いてみると、クマの足跡が…。
クマ追い払う装置を設置したばかり
女性の息子「これクマの足跡ですね。爪がこっち向いているのでこっちに来たんじゃないですかね」
中に入ってみると、クマが食べたのか、保管していたコメは袋が破かれ、散乱していました。
相次ぐクマの目撃に、この家では前日に、音と光でクマを払う装置を設置したばかりでした。それだけに、不安は募るばかりです。
女性の息子「ここまで被害が大きくなるのは過去に例がないので、これから生活のほうも考えていかなければならない」
今年、県内で目撃されたクマの数は281件。去年の同じ時期と比べ91件多くなり、過去最多のペースで増え続けています。警察は、現場周辺のパトロールを強化するとともに、注意を呼びかけています。
県によりますと、夏は山にエサがなくなり、クマが人里に近づくシーズンだということです。山あいの地域では、エサとなる生ごみを外に放置しないよう呼びかけています。万が一、遭遇した場合は、正面を向きながらゆっくり後ずさりし、刺激しないよう距離をとるようにしましょう。
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