【男子バスケ|独占インタビュー】新発田出身の日本代表・富樫勇樹が語る「パリへの決意」と「ふるさとへの思い」【新潟|Route de パリ】

日本のキャプテン・富樫勇樹選手(新発田市出身)

パリオリンピックに挑む県勢アスリートを紹介するシリーズ「Routedeパリ!」。
7回目は、男子バスケ日本代表の富樫勇樹選手です。独占インタビューで、パリへの決意とふるさと新潟への思いを聞きました。

22日、北海道で行われたバスケットボール男子日本代表の強化試合。格上のオーストラリア相手に1点差で敗れましたが、世界の舞台で日本のバスケが急成長を遂げています。そのチームをけん引する絶対的な存在が、新発田市出身で日本のキャプテン・富樫勇樹選手です。

Bリーグのシーズンが終わった14日、UXの独占インタビューでパリが近づく今の胸中を明かしました。
■富樫勇樹選手
「(Q.パリ五輪も近づいてきたということでコンディションは?)少し休みももらってリフレッシュした中で代表に参加できているので、これから1ヵ月ちょっとパリでピークを迎えられるようにいい調整をしてきたい。」

6歳からバスケットボールを始めた富樫は、本丸中学校時代に父・富樫秀樹監督と共に全国制覇を達成。15歳で新潟を離れ、アメリカの高校に進みました。帰国後は、秋田や千葉で活躍。2019年には日本人初の1億円プレーヤーになり、日本バスケ界最高峰の司令塔に成長しました。
富樫は、バスケ界の変化を感じています。

■富樫勇樹選手
「数年前、Bリーグ始まる前と比べたらかなりの変化はあるし、一選手としてこれだけの注目度がある中でプレーできるのは幸せ。」

ブームにさらに火をつけたのが、去年のバスケットボールW杯。48年ぶりに自力でのオリンピック出場を決めた日本。キャプテンとして悲願達成の立役者となった富樫ですが、その胸中は意外なものでした。

■富樫勇樹選手
「キャプテンは別に完璧なわけではないし、それぞれのキャプテンの形はあると思うが、キャプテンに怒られるようなタイプの人だったので、ずっと一番迷惑かけていたと思う。その中でいまや日本代表のキャプテンですよ?ねぇ本当に・・・自分でもびっくりではないが。」

初のオリンピック出場となった3年前の東京では、1つの勝利も挙げることができませんでした。常に代表を引っ張ってきた富樫も30歳。代表で戦う覚悟は年々増しているといいます。

■富樫勇樹選手
「気持ちとか体の部分で変化はないが、ずっと現役でいられるわけではないのはすごく理解しているので。東京五輪も前回のW杯もそうだが代表最後かもという気持ちで全力でやるし、良い結果を残せるようにしたい。」

長らく日の丸を背負う中、常に富樫の原動力になっていたのが新潟からの応援でした。

■富樫勇樹選手
「実際新潟を離れて15年、半分の人生新潟を離れたが、常に生まれ育った町で、なにかと学生の結果を見るときも新潟のチームを一番最初に見る、父親が高校の監督をしていることもあるが新潟のバスケットが少しでも盛り上がってほしいなという思いはあるので、良い影響を(新潟で)バスケットを頑張っている子どもたちに与えられたらいい。」

去年9月には、地元・新発田市で子どもたちと交流。言葉でもプレーでも、ふるさとに勇気を与え続けてきました。

■富樫勇樹選手
「明らかに平均より下の身長で、これだけ世界と戦うことはすごく意味があると思うので、バスケをやっている人じゃなくてもいいが、この身長でなんか頑張っているなと思ってもらえればすごく嬉しいなと思います。」

ワールドカップの熱狂を再び。パリの舞台でも世界に衝撃を与えるため、ふるさとからのエールを力に夢の舞台に挑みます。

■富樫勇樹選手
「僕自身2回目のオリンピックが近づいてきてワクワクしているが、新潟を離れて15年も経ってみなさんに忘れられていないか不安ではありますが、新潟を背負って頑張っていきたいと思うので応援してください。頑張ります。」

男子バスケ日本代表のパリ五輪の初戦は、7月27日(土)世界ランキング3位の強豪・ドイツと対戦します。また、7月7日(日)夜7時から日本vs韓国の試合をUXで実況生中継でお伝えします。

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