関西エリア強化の人気スーパー【バロー】、買い物してわかった「過去最高業績」の強みとは?

(写真:サイゾーウーマン)

岐阜県発祥の食品スーパー「バロー」。全243店舗を展開している大手スーパーです。最近では、パック寿司のクオリティが高いとネット上で評判を呼んだ同店について、実際に買い物をして魅力を発見してきました。

目次

【バロー】とは?
【バロー】行ってみた
鮮魚コーナーの元気が良い
__・[プライベートブランドが豊富](#04)
寿司を実食!__
【バロー】業績好調もうなずくばかり

【バロー】とは?

バロー外観(写真:サイゾーウーマン)

バローホールディングス(HD)のスーパーマーケット事業、食品スーパー「バロー」。岐阜、愛知を中心に243店舗を展開する大手スーパーです。近年は「関西強化」を打ち出し、23年10月には大阪府内4店目を開業。

業績は絶好調で、 「ダイアモンドチェーンストア」(ダイヤモンド社、2024年6月15日号)によると、2024年3月期決算でスーパーマーケット事業の営業収益は4542億円(前期比7.7%増)、セグメント利益が186億円(39.2%増)で、過去最高の数字を記録したとのこと。

22年にはAmazon上で「バローネットスーパー」もスタートしています。なお、今年3月には、X(旧Twitter)の投稿をきっかけにバローの寿司が注目を集めることに。今回はその寿司にも注目していきます。

【バロー】行ってみた

日曜の午後7時。神奈川在住の筆者とその姉の2人で、静岡県のバローにやってきました。ピーク時間が過ぎたところとあって店内の客足はまばらです。

店頭から目を引いたのは、ダンボールが山積みされていた茨城県産キャベツ、1玉103円! 玉ねぎは1袋(5〜6個)398円、ブロッコリー214円、エリンギ84円など。

ズッキーニはまるまるとした立派なものが3本214円だったので、ついかごに入れてしまいました。

ズッキーニ214円(写真:サイゾーウーマン)

もやしはプライベートブランド(PB)商品が2つありました。「VSもやし」31円と「VP根切りもやし」42円。

VSは「valor select」のことで、日々の必需品のPB。VPは「valor plus」でさらに上質な商品を展開するPBとのことです。

VSの商品は納豆(40g✕3個、74円)や糸こんにゃく(200g、85円)、焼きそばの麺(3食、171円)やちくわ束売り(8本、193円)、特製あらびきポークウインナー(279円)なども目に留まりました。いずれもお手頃でしたよ。

鮮魚コーナーの元気が良い

バローは魚を丸魚で販売しているのですが、この日はすでに売り尽くしたようで、空になった発泡スチロールの山が築かれていました。きっと夕方のピーク時は活気の良い売り場になっていたことでしょう!

鮮魚コーナーの気合(写真:サイゾーウーマン)

姉はバイキング形式の「自家製漬魚よりどりセール」に夢中。銀だら粕漬、まぐろ照焼、さけバジル、太刀魚バジルなどの切り身がズラッと並んでいます。1切れ300円のところ、4切れ800円! 太刀魚バジルとさけごましょうゆがよく売れていたので、近所だったら買って帰りたかったです。

バズり実績をアピール(写真:サイゾーウーマン)

そしてバローといえば、鮮魚コーナーのパック寿司。3月にXで、まぐろのパック寿司がハイクオリティーだと話題になったんですが、店側も積極的に“便乗”。「これがバズったあの寿司です!」とアピールしていました。

手書きでも訴求(写真:サイゾーウーマン)

バローの自信作「まぐろ握り鮨盛合わせ」10貫は1,707円。10%引きで1536円です。なお、まぐろ3貫といくらやサーモンなどの握り盛合せ15貫も同じく1536円。

午後7時という時間帯からおつとめ品になっていますが、見た目には変色も見られずおいしそう!

まぐろの握り寿司を実食(写真:サイゾーウーマン)

「生しらす丼」(646円→10%引きで583円)も目を引きました。生しらすなんて早々食べられる機会もないのに、スーパーのお弁当として普通に並んでいること興奮しました! こちらはラスト1をゲット。

生しらす丼(写真:サイゾーウーマン)

鮮魚コーナーには寿司のほかに総菜も! 週末限定の「黒はんぺんフライ」(430円)は、「1個増量お値段そのまま」の言葉につられて購入。

お魚屋さんのお惣菜(写真:サイゾーウーマン)
黒はんぺんフライ(写真:サイゾーウーマン)

プライベートブランドが豊富

前述したとおりPBも展開しているバロー。お菓子コーナーに、おいしそうなPB商品「塩キャラメルのぽりこーん」(300円)が目に入ったので思わずゲットしました。

「フランス産ゲランドの塩使用」の言葉に高級感を感じます。

塩キャラメルのぽりこーん(写真:サイゾーウーマン)

ほかに、PBの冷凍食品は品揃えが豊富! 冷凍パスタ、冷凍餃子、冷凍やきとり、冷凍うどんなど一通りはPBで揃えられそう。

なお冷凍パスタの製造所は長野県の「株式会社あずみのふうず」。大手日本ブランドじゃないんだ? と意外に思いましたが、同社は日清製粉ウェルナ向けにパスタなどの冷凍加工食品を製造している食品メーカーでした。

精肉コーナーでもワクワク!

この日は「お肉大市」だったそう。目を引いたのは、3割引のさらに10%引きになっていた「国産牛切落し焼肉用(肩ロース肉・交雑種)」459gが1,887円。「黒豚しゃぶしゃぶセットS」1,078円も、きれいな肉の色でした。

姉は熟考の末に、国産牛のいろんな部位が盛り合わせになった焼肉用のセットをカゴに投入。普段はスーパー「ライフ」を利用している姉からするとびっくりするほどのお手頃価格だとか。保冷剤を使って持ち帰ることを決意していました。

そのほか、「三元豚の自家製煮豚」や、巨大なブロックベーコンにもそそられました。

【バロー】寿司を実食!

商品を購入後、店内のイートインスペースでさっそく寿司をいただきます。

まずはまぐろの握り寿司から。ネタが乾いている様子はまったくなく、美しくテラテラと輝いていますね。

まぐろの握り寿司を実食(写真:サイゾーウーマン)
光り輝くまぐろ(写真:サイゾーウーマン)
もはや肉の質感(写真:サイゾーウーマン)

まずはねぎとろから口にすると、まぐろの上品な味わいが広がっておいしい。しゃりがちょっと硬くなっていて口あたりがいまいちなものの、食べられない硬さではありません。

続いて、中トロ。姉と2人で「う〜〜〜ん!」と感じ入ってしまううまさ! その後の大トロはもはや「肉」の存在感。口にすると脂がとろけてぜいたくな味わいです。

臭みも後味の悪さもなく、スーパーで食べられるパック寿司のクオリティではありません! きっと出来立て時に食べていたら、シャリの硬さもなくさらにおいしくいただけたでしょう。

生しらす丼(写真:サイゾーウーマン)

続いて、「生しらす丼」。どこで採れたしらすなのか気になりましたが、シールには記載されていませんでした。

すごく新鮮なことがわかりますか? しらすの目も体も濁っておらず、きれいに透き通っています。こんなにたくさん生しらすが乗っかって583円なんて、ぜい沢すぎてバチあたりな気すらしてきます。

すごくきれい!(写真:サイゾーウーマン)
寄って見てもうっとりする美しさ(写真:サイゾーウーマン)

もちろん、味は最高! この鮮度とボリュームなら、おそらく観光地では1,500円くらいするんじゃないでしょうか? ねっとした舌触りと生しらすの甘みがおいしく、残り1点になっていたのも納得のハイスペ丼でした。

【バロー】業績好調もうなずくばかり

バローのロゴ(写真:サイゾーウーマン)

今回、バロー店内を見て周り、業績好調もうなずくばかりでした。

鮮魚といえば関東では角上魚類が人気を集めていますが、それを抜きにしたスーパーで考えると、バローの鮮魚コーナーはかなり魅力的だと感じます。特に、寿司や丼の味と値段は衝撃的です!

そして野菜やPB商品、お弁当やパンなど、どれもオトク感を覚える価格帯。一緒にいた姉も、予定外に買い物スイッチが入ったようで、途中からカゴを手して肉や調味料、自家製パンなどをバンバン購入していました。

ただ、ほんのちょっと引っかかっているのは、併設のベーカリーで販売されていたパン。どれもおいしそうで手頃なラインアップなんですが、ちょうど同日昼にデイリーヤマザキで購入した「はちみつバターパン」「ベーコンエッグトースト」と酷似したパンが並んでいて驚いてしまいました。ヤマザキと提携しているわけでもなさそうですし、謎が残りました。

関西進出を遂げたばかりのバローですが、今後、どれほど店舗を増やしていくのか? 関東に進出予定はあるのか? 動向に注目です。

© 株式会社サイゾー