EUが対ロシア追加制裁採択、LNGが対象 ロシアも対抗措置

Julia Payne

[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州連合(EU)加盟国は、ロシアに対する追加制裁措置を採択した。EU外相理事会が24日発表した。

第14弾となる制裁では、EU域内でロシア産液化天然ガス(LNG)を積み替えて第三国向けに輸出することを禁止する。新たに47の団体と69の個人を制裁リストに追加した。

ロシア国営海運会社のソフコムフロートと、同社のイーゴリ・トンコビドフ最高経営責任者(CEO)も制裁対象とした。

9カ月の移行期間を経て発効する。ロシアで建設中のLNGプロジェクト完成に向けた新たな投資やサービスも禁止される。

EU関係者は、ロシアへの打撃は数百万ユーロになるとの見通しを示した。

これとは別にEUは、EUやウクライナに対するロシアの「悪質なサイバー活動」に関与したとして、6人の個人への制裁も発表した。このうち4人はロシアの情報機関や治安当局と直接的なつながりがあるという。

これに対しロシア外務省は制裁は違法だと反発。西側のいかなる非友好的行動にも「必要な対応」を取るとした上で、ロシアへの入国を禁止するブラックリストを「大幅に」拡大したと述べた。

それ以上の詳細は明らかにされていない。

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