JR津軽線「蟹田-三厩間」 JR東日本「災害が契機ではない」と強調

JR津軽線についてです。蟹田・三厩間は、2022年8月の大雨の影響で運休が続いています。これまで鉄路を復旧するか、自動車交通へ転換するか、沿線の市町村や県、JR東日本などが話し合ってきましたが、5月、自動車交通へ転換する方向で合意しました。この問題について24日、青森県議会新幹線・鉄道問題対策特別委員会で質疑が行われました。

【JR東日本盛岡支社 大森健史支社長】
「地域の皆さまとともに、利便性が高く持続的な地域交通を築き上げることを目指してまいります」

2022年8月の大雨の影響で現在も運休が続く、JR津軽線の蟹田・三厩間。

運休区間の復旧に6億円の費用がかかること。

そして、運休区間を含む中小国・三厩間の利用者数も減少。1987年とコロナ禍前の2019年を比較すると、およそ70%減っていました。

こうした状況から簡単に復旧できず、鉄路を復旧するか否か議論が平行線をたどっていました。

しかし5月、関係市町村などが自動車交通への転換で合意。24日に行われた県議会の新幹線・鉄道問題対策特別委員会では特に、災害を契機とした廃線の前例となるのではという指摘が相次ぎました。

【自由民主党 山谷清文議員】
「今回の自動車交通の転換が、今後県内の他の路線においても、災害を契機とした廃線の前例となるのではないかと非常に危惧しております」

ほぼすべての議員から出た指摘に対し、JR東日本は。

【JR東日本盛岡支社 大森健史支社長】
「被災前から臨時列車の運転やダイヤの適正化などによる津軽線の利用促進。そして乗り合いタクシーの実証実験などを重ねて参りました」
「弊社として、今回の津軽線の事例が、災害を契機とした廃線の前例とは考えてございません」

【新幹線・鉄道問題対策特別委員会 阿部広悦委員長】
「不採算路線というのは、次のテーブルなのかな、議論するテーブルなのかなというふうに感じていました」

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