札幌都心部 桑園地区に“ワイナリー”開業 ワイン造りを見学しながらテイスティングやイタリア料理が楽しめる 障害者の就労を支援しAI技術を活用 一般客の利用は7月1日から

なぜブドウ畑ではなく都心部でつくるのか。

再開発が進む札幌市桑園地区に6月18日、ワイナリーがオープンした。

果たしてどんな味わいが楽しめるのだろうか。

札幌市中央区の石山通のすぐそば、北2条西10丁目に6月18日「リベラワインテラス」がオープンした。

「吹き抜けの解放感があるワイナリーだ。目の前にはカウンターもあり、ここで食事もいただける。そしてガラスの向こうにはワインのタンクがずらりと並んでいる。街の真ん中、まさにここでワインをつくっている」(八木隆太郎フィールドキャスター)

ワイナリーを運営するのは、障害者の就労支援を行ってきた株式会社「リベラ」だ。

ワイン造りの新しい試み

ワイン造りの経験がない障害者でも作業に参加しやすいように、AIの技術を活用する。

北海道・余市町や仁木町の自社農園でブドウを収穫し、11基のタンクを使って年間1万6000本のワインを生産する計画だ。

1階はワインの試飲所になっていて、ワイン造りを見学しながら札幌市の街中で醸造された味を楽しめる。

「キリっと爽やかなんですけど、ブドウの渋みも感じておいしい。辛口の本格的な白ワインだ」(八木フィールドキャスター)

「(グラスを)近づけただけでもすごい良い香りがする。落ち着いた雰囲気が街中で味わえるのがいいなと思った」(来場者の女性)

ワインと食事の楽しみ

さらにワインに合わせた食事もある。

ワイナリーにはイタリア料理「ブルスケッタ」の専門店が入り、バケットの上に積丹産のウニやホタテなど、季節に合わせた食材をのせたメニューなどが用意されている。

「口の中に入れると、爽やかでワインに合う味だ」(八木フィールドキャスター)

3階には屋上テラスも設置されていて、北大植物園の緑を眺めながらワインを楽しめる。

レストランも開業する予定だが、なぜブドウ畑ではなく都心部にワイナリーをつくったのだろうか。

都心部にワイナリーをつくった理由

「冬場に障害者が通いやすく、閑散期でも集客が見込める街中にワイナリーをつくった。醸造工程の中にAIを入れて(障害者の仕事を)補完してもらい、高品質のワインをつくることを目指している」(リベラ 平澤真理奈社長)

都市型のワイナリー「リベラワインテラス」。

6月は関係者のみ利用が可能で、一般客の利用は7月1日から始まる。

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