大雨で側溝や排水路機能せず 高岡市伏木地区と吉久地区 能登半島地震で被害

能登半島地震による液状化の被害が大きい高岡市では、側溝や排水路が機能せず、23日の大雨で畑や住宅の敷地に水があふれた地区もありました。

梅本記者のリポートです。

高岡市では23日午後、叩きつけるような雨が降りました。

能登半島地震による液状化の被害が大きい地区では、側溝や排水路が寸断したり隆起したりして水害の危険性が増しています。

吉久地区では23日、仮設の排水路があふれそうになりました。

吉久地区住民 串岡さん

「なんとかしのげていると思います。急速に減る、急速に増える状況を、今、繰り返しているという状況だと思います」

この地区では庭が浸水した住宅もあったということで、23日は雨の中、住民が用水路を見てまわり水の流れを確認していました。

吉久地区住民 大菅さん

「水の流れが思うように、思う以上に、流れが、流量が多いもんだから。これくらいの雨で、こんなんになるのかと思ったら、私も今、初めて体験したもんですから」

伏木地区では、側溝の水があふれそうになったことから、市はポンプを使って水を流し込む作業に追われていました。

高岡市職員

「非常に、雨に弱い状態になってますね。小型ポンプを使って、もう送り返しながら、雨水管に流したり、もう機械的にやるしかない」

また23日は、大雨の影響でトイレが流れなくなったため「これから親戚の家に避難する」と話す人もいました。

伏木地区住民

「水位が上昇してトイレが流れない、逆に水が上がってくるという状態ですね。今ちょっと親戚の家に今から行こうかと思ってるところなんで、正直なところ復旧まで3年という話はきいてるんで、正直そこまで待てないのがホンネですよね。まあ、きょうぐらいの雨で、このような状態になっているんで、この先ちょっとどうなるのか…それが正直なところですね」

この先、もっと雨が降った時にはどうなってしまうのか。住民たちは一日も早い排水対策を求めています。

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