将来のお金が不安な人がいますぐすべきこと。5つのステップで解説

物価高が続いている中、賃金が上がらず家計のやりくりに苦労している人もいるでしょう。

中には、将来のお金について漠然と不安を感じているけれども、何をすればよいかわからない人もいるのではないでしょうか。

この記事では、将来のお金が不安な人が「いますぐすべきこと」について、5つのステップに分けて解説します。

STEP1:ライフステージ別にいくらお金がかかるか把握する

将来のお金に対して漠然と不安を感じている人は、まずライフステージ別にいくらお金がかかるかを把握することが大切です。

日本FP協会の「主なライフイベントにかかる費用の目安」によると、ライフステージ別にかかる費用は以下の通りです。

就職活動費用:約8万円
スーツ代、交通費、宿泊費など

結婚費用:約327万円
挙式、披露宴・ウエディングパーティーなど

出産費用:約48万円
健康保険や国民健康保険の被保険者等が出産した場合、出産育児一時金(50万円)が支給されます。
ただし、出産費用は出産する病院によって異なるため、出産育児一時金よりも多く支払いをする必要がある場合もあります。

教育資金:約1097万円
子ども1人あたりの総額。幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合。

住宅購入資金:約3719万円
建売住宅は約3719万円、マンションは約4848万円。

老後費用:毎月約27万円
老後の費用は、住居費を払う必要があるかどうかでも大きく異なります。

これらの費用を把握しておくことで、どの段階で、どのくらい貯蓄すればよいのかがわかるようになります。

STEP2:家計を把握する(現在の貯蓄額と毎月の収支)

ライフステージごとの費用を把握したら、次は現在の家計の把握をします。

現在の貯蓄額や、毎月の収支を正確に把握しましょう。

マイカーローンや住宅ローンなどの借入がある人は、負債も含めて把握することが重要です。

将来のお金に漠然とした不安を感じている人は、現時点の家計を把握できていない場合が多いです。

収入と支出を把握できていなければ、お金を貯めることはできません。

STEP3:無駄な支出をなくす

家計を把握できたら、無駄な支出をなくします。

例えば、食費が多い人はお弁当やマイボトルを持参して節約するようにします。

通信費が高い人は、格安SIMに乗り換えることで節約につながるでしょう。

無駄な支出をなくすには固定費(毎月変わらず支払う金額)の見直しが効果的です。

光熱費や保険、サブスクなどの固定費は、一度見直しすることで節約効果が長く続きます。

STEP4:貯蓄する

無駄な支出を減らすことができたら、その分を貯蓄に回すことができるようになります。

毎月の貯蓄額を決めて、「先取り貯蓄」をするのがおすすめです。

毎月決まった日に、給与振込口座から自動的に貯蓄用口座へ振り込まれるようにすれば、確実に貯蓄をすることができます。

まずは、生活防衛費として、6ヵ月~1年分の生活費を貯めることを目指してください。

半年分以上の貯金があることで、万が一収入が減った場合に対応できるようになります。

STEP5:投資する

生活防衛費の貯蓄ができたら、投資をして資産を増やしていくとよいでしょう。

いまの時代は低金利のため、銀行にお金を預けていても資産を増やすことができません。

将来的に物価が上がれば、現金の価値は目減りしてしまいます。

NISAやiDeCoなどの制度を活用し、効率よくお金を増やすようにしましょう。

出典

  • 日本FP協会「主なライフイベントにかかる費用の目安」

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