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全国の各地で収穫期を迎えたウメが異例の不作となっています。
山梨県の甲州小梅も例外ではなく、南アルプス市の食品製造会社は不作の影響で販売計画を見直す対応をとりました。
これからの季節夏バテ対策にも嬉しい梅干し。
南アルプス市の長谷川醸造では塩漬けした梅を洗って干す作業が24日に始まりましたが、梅に今年は異変が起きています。
長谷川醸造 長谷川正一郎社長: 「ここまで少ないのは異例と言えば異例ですね」
長谷川醸造は梅干し用の甲州小梅を毎年およそ100t仕入れますが、今年は不作で60tしか確保できません。
暖冬と2月以降の寒の戻りが不作の主な要因として考えられます。
長谷川社長: 「今年は2月がものすごく寒い時期が長かったので、そういう時って花がなかなか受粉をしないっていうことだと思うので、それが一番の原因だと思う」
今年は全国的にウメは不作で福島県会津美里町の高田梅は例年の10分の1程度しか収穫できなかったということです。
長谷川醸造は確実に商品を届けるため新規の販売先を設けないよう販売計画を見直しました。
一方で梅の不作には嬉しい一面も…
長谷川社長: 「甲州小梅、今年は大不作なんですが、大粒の本当に栄養が詰まった梅干しができるなと思っています」
1本の木になる実の数が少なかった分、栄養が集中し良質なウメが収穫されたため、味は期待できるということです。