県が「ツキノワグマ出没特別注意報」発令(福島)

県は、24日の人的被害を受けて、クマへの警戒をより強く呼び掛けるため、会津と中通りに「ツキノワグマ出没特別注意報」を発令しました。

また、浜通りは、7月末までの予定だった「ツキノワグマ出没注意報」を8月末まで延長します。

県内は2024年度、6月23日までにクマの目撃情報が256件と、過去最多のペースで推移しています。

要因には2022年に、クマの餌となる木の実が豊作だったため、2023年春に生まれた小グマが、多かったことが影響していると考えられています。

県は、クマの活動が活発になる、朝や夕方は特に注意することや、山に入るときはクマ鈴やラジオなどを準備するよう呼びかけています。

県自然保護課の加藤竜さんは「クマは臆病な動物なので、基本的にクマから襲ってくることはないですが、ばったり出会ったときにクマがパニックになってしまうと襲ってくるので、びっくりして逃げたり、大声を出したりはしないようにお願いします。」と話していました。

また、例年7月から8月ごろにかけては、山に木の実などが少なくなり、クマが餌を探して人里へ降りてくる危険性が高くなるということで、より注意が必要です。

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