大分市にあるレゾナックドーム大分の屋根を開閉するためのワイヤーが、表面の一部で断線していることがわかりました。
調査のため少なくとも半年以上、開閉をストップします。
大分県が会見で明らかにしました。
レゾナックドーム大分の屋根は通常は開いていますが、雨の日やイベントによって閉じられます。
屋根を動かすのは鋼の線を複数本束ねた直径7・5センチのワイヤーロープで全部で20本あり、毎年1回、目視で安全性を点検しています。
しかし、2024年3月に確認したところ、20本のうち5本の表面複数カ所で断線が見つかりました。
これを受け大分県は、修繕の必要性を判断するためワイヤー内部を調査することを決め屋根の稼働を停止することを決めました。
調査は約半年かかるということです。
これまで数多くのスポーツの試合が行われてきたレゾナックドーム。
屋根の老朽化で危険性はないのか、詳しく見ていきます。
(平井アナ)
レゾナックドーム大分は2001年に完成しました。
屋根は通常は開いた状態でイベントや雨が降った時などに閉めます。
開けるのも、閉めるのもかかる時間は20分で開閉には費用がかかります。
いくらぐらいかと言いますと・・・2万8100円。
その費用はイベント主催者が支払います。ではどれくらいの回数閉じるんでしょうか。
年によって違いますが2023年度は約40回閉めたそうです。
鋼のワイヤーで開閉しますが、大分県の担当者によりますと「一般的にワイヤーの交換時期の目安は15年。
レゾナックドームのワイヤーは23年ほど経っている」そうです。
目安の時期からはだいぶ時間がたっていますがこれまではワイヤーの交換が必要かどうか判断するほどの断線は目視で確認されなかったということです。
では屋根は、どんな仕組みで動かしているのかと言いますと、ドームの地下でワイヤーを巻き上げて屋根を上にスライドさせます。
1本のワイヤーの表面45センチの間に最大9か所断線しているのが見つかりました。
これから、ワイヤーの交換が必要なのか調査を行っていくんですが、どのような調査かと言いますと、こちらの機器にワイヤーを通し内部でどれだけ断線・腐食しているか調べ交換が必要か判断します。
この調査に約半年かかるということです。
大分県の担当者によりますと、「調査中もスタジアムの利用は可能で屋根が落ちるような危険性はない」と話します。
ただ、調査期間中は屋根を閉めることはできませんので雨が降った時の対策などはしておく必要がありそうです。