「暴行を止めず金庫探した」と強盗致死の罪に問われた女 起訴内容を否認 海田町監禁事件

2年前、海田町で高齢の男性を死亡させ現金を奪ったとして、強盗致死などの罪に問われている女の裁判員裁判が広島地裁で始まり、女は起訴内容を否認しました。

起訴状などによりますと、無職の門美帆子被告はおととし6月、海田町の事務所で今泉俊太被告と共謀し、当時71歳の男性から投資金を回収する目的で現金を奪おうと「あばら全部折ってくからな」などと脅迫。男性を殴る蹴るなどして死亡させ、現金およそ11万円を奪った強盗致死の罪のほか、男性の遺体を運び出して埼玉県内やその周辺に遺棄した罪にも問われています。

門被告は男性を監禁した罪でおととし11月に懲役1年4か月、執行猶予3年の判決を言い渡されています。

24日の裁判員裁判で門被告は「強盗致死は認めません」などと起訴内容を否認しました。
検察側は犯行当時、門被告は今泉被告が被害者へ暴行するのを止めることなく金庫を探していたと指摘し、強盗致死の共謀にあたると主張。
それに対して弁護側は「暴力、脅迫を用いて被害者からお金を奪い取る意識はなかった」などと主張しました。

判決は来月11日に言い渡される予定です。

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