ふくちアイスアリーナ、本年度の営業休止 冷媒冷凍機故障、老朽化で再開未定

本年度の営業休止が決まった「ふくちアイスアリーナ」=24日、南部町

 南部町は24日、町苫米地上根岸の屋内スケートリンク「ふくちアイスアリーナ」について本年度の営業を休止すると発表した。冷媒冷凍機が故障し、修理が難しい状態と判明した。営業開始の10月に間に合わない状況。次年度以降、営業を再開するにも冷凍機の更新が必要となるが、築30年以上が経過して関連設備の老朽化も進んでおり、多額の費用が予想されるため対応は未定という。

 担当の町商工観光課によると、2台ある冷凍機のうち1台が4月末に故障。業者と協議した結果、修繕での復旧は難しいと判断された。冷凍機1台だけで営業すると、外気温が高い時期は氷の温度が下がり切らず、リンクの品質に問題が生じる。

 ふくちアイスアリーナは1993年12月開業で、通常は10月中旬から3月中旬まで営業。近年はジュニアアイスホッケーチームなどの練習会場として広域で利用され、年間の来場者は約4万人に上る。

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