「態度にかっとなった」部活中に生徒を足払い、骨折させる 鹿児島地区の中学校教諭を懲戒処分 県教委

 鹿児島県教育委員会は24日、体罰と交通違反で県内の学校職員3人の懲戒処分を発表した。体罰で戒告になった鹿児島地区の中学校の男性教諭(50)は、部活中に生徒を足払いして倒し、骨折させていた。男性教諭は「生徒の態度にかっとなってしまった」と話しているという。

 県教委によると、男性教諭は1月6日午前9時半ごろ、校庭で顧問を務める部活の指導中、右手で部員生徒の胸元を、左手で右腕をつかんだ状態で足を払って倒した。直後に校長や保護者に報告した。被害生徒の性別や学年、けがの部位などについては「個人の特定につながる恐れがある」として公表しなかった。

 このほか、通勤時の飲酒運転を繰り返した北薩地区の県立学校の男性事務主事(39)を停職6カ月、体調不良で運転して対向車に衝突し、2人にけがを負わせた大隅地区の小学校の男性校長(57)を戒告とした。

 本年度の懲戒処分は、今回の3件を含めて計4件となった。教職員課の中島靖治課長は「すべての学校職員が今回の事案を自分の事として真摯(しんし)に受け止めるよう指導を徹底する」とコメントした。

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