バレーボール女子のネーションズリーグ（ＶＮＬ）で準優勝を果たした日本代表主将の古賀紗理那（２８＝ＮＥＣ）が、エースとして大舞台へ闘志を燃やしている。
今大会でパリ五輪の出場権を獲得した女子代表は２４日、羽田空港に帰国。２３日の決勝（タイ）で世界ランキング１位のイタリアに１―３で敗れたが、２０１４年のワールドグランプリ以来、１０年ぶりに世界大会の表彰台に立った。
古賀は「最初はパリの出場権を確保するのが目標だった。そこから（ファイナルラウンドで）勝つのと負けるでは、経験値が全然違うとチームで話した。準決勝のブラジル戦に集中して入って、決勝までいけたのは良かった」と納得の表情を浮かべた。
個人では全体２位の２７２得点を挙げて、ベストアウトサイドヒッター賞に選ばれた。「ほぼ毎試合チームで一番（スパイクの）打数が多かったので、それだけ苦しいボールがたくさんくるポジションではあった。そこを決められる試合、決められない試合があったけど、自分にとってすごいいい経験だった」と充実した表情を見せた。
パリ五輪の１次リーグで、日本はプールＢに入った。ＶＮＬ準決勝で撃破した世界ランク２位のブラジル、同４位のポーランド、同２０位のケニアと対戦する。「結局どこと当たっても、パリ五輪に出場するチームは強豪国ばかりなので。『（対戦相手が）このチームなのか』みたいなのは全然ない。私たちが勝ち進んでいくために、どこのチームも越えないといけない大きな壁だと思う。そこを皆で研究しながら、勝てるチームを作っていきたい」と力を込めた。
