中国外交部。（北京＝新華社記者/李賀）
【新華社北京6月24日】中国外交部の毛寧（もう・ねい）報道官は24日の記者会見で、南中国海における中国とフィリピンの船舶衝突をめぐるフィリピン大統領の発言に対し、両国の海洋問題紛争の是非は明確であり、中国はフィリピンに権利侵害や挑発をやめ、国際社会をミスリードしないよう促すと述べた。
フィリピンのマルコス大統領は23日、フィリピンは誰からも脅迫されたり、抑圧されたりしないと表明し、国際法に基づき国益のために自由と権利を行使し続けると述べた。
毛報道官は同大統領の発言についてコメントを求められ、次のように述べた。両国の海洋問題紛争の是非は明確である。中国はこれまで何度も状況を説明し、厳正な立場を明らかにしてきた。フィリピンに国際法に従い行動する意思が本当にあるなら、まずフィリピンの領土を確定した1898年の米西講和条約（パリ条約）を含む国際条約に従い、「南中国海各国行動宣言」を順守すべきである。中国はフィリピンに対し、権利侵害や挑発をやめ、国際社会をミスリードしないよう促す。
