思わぬ発見で禿げ治療に兆し

禿げ治療に朗報が舞い込んだ。マンチェスター大学の研究で、ある薬剤を毛包でテストしていたところ生物学的ストレス反応によりその成長プロセスが停止することが発見された。

この反応は感染症に罹患した際に、毛髪といった身体に絶対に必要ではない機能を減速させるが、その過程がうまくいかず頭皮の細胞が永久に死滅する可能性があるという。

生物学的ストレス反応を薬で止めることで脱毛症を防ぐ可能性があるとして、同研究を指導したタルヴィーン・パーバ博士はこう話す。「このストレス反応は、パターン脱毛を含む多くの脱毛症に関与している可能性があります」「このストレス反応をターゲットにすることで、新しい治療法につながるかもしれません」「完全に失った人の毛髪を再生させようとしても、おそらくうまくいかないでしょう」「しかし、毛髪が失われつつあるのを発見できれば、そのプロセスを止めることができる可能性があります」「私たちの重要な次のステップは、この現象が人々に起こっていることを確認し、それをコントロールできるかどうかを研究することです」

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