中山楓奈2大会連続五輪 スケボー女子ストリート

  ●富山出身、代表3番手に

 都市型スポーツのパリ五輪予選シリーズ最終戦最終日は23日、ブダペストで行われ、スケートボード決勝の女子ストリートで中山楓奈(19)=富山市出身、龍谷富山高OG、ムラサキスポーツ=が3位に入り、代表に決定した。中山は最大3枠の五輪日本代表争いの4番手として大会に臨み、決勝で逆転して3番手となり、銅メダルだった東京五輪に続き2大会連続出場権を獲得した。

 最終戦準決勝を7位で通過した中山を含む日本勢5人が決勝に駒を進めた。決勝は45秒間で技を連発する「ラン」を2回、1回の技を競う「ベストトリック」を5回行い、得点の高い3回の合計で争った。

 ベストトリック4回目を終えて8位だった中山は最終の5回目に出した大技で、全選手トップの96.84点をマークし、代表に滑り込んだ。

 中山は22年のパリ五輪予選開幕戦で優勝して好スタートを切ったが、23年に2度骨折し、表彰台から遠ざかっていた。5月の第7戦は2試合ぶりの決勝進出で6位に入り、最後のチャンスとなった最終戦で見事に五輪切符を手にした。

  ●県勢6人目

 富山県関係で五輪出場を決めたのは、バドミントン男子ダブルスの保木卓朗(28)・小林優吾(28)組=トナミ運輸=、女子シングルスの大堀彩(27)=同=、水球男子の稲場悠介(24)=ブルボンKZ、富山市出身=、ウエイトリフティング男子102キロ超級の村上英士朗(28)=いちご、富山市出身=に続き、6人目となる。

 ★中山 楓奈(なかやま・ふうな)9歳で本格的にスケートボードを始めた。19年日本選手権優勝。21年東京五輪銅メダル。22年のパリ五輪予選開幕戦で主要国際大会初制覇。今春に龍谷富山高から早大進学。ムラサキスポーツ。157センチ。19歳。富山市出身。

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