ジャストシステム、ノーコードデータベース「JUST.DB」を強化 生成AIを用いた対話形式でのシステム開発が可能に

by 石井 一志

株式会社ジャストシステムは24日、ノーコード クラウドデータベース「JUST.DB」において、生成AIを用いて対話形式でシステム開発を行える「JUST.DB Blueprint」機能を搭載した新版を、7月23日より提供開始すると発表した。

JUST.DBは、完全ノーコードで業務システム開発が可能なクラウドデータベース。さまざまな標準機能と、複雑な業務フローも自由にカスタマイズできる「データフロー」機能により、専門知識・外部プラグイン不要で幅広い用途のシステム開発に活用できるという。

今回の新版に追加されたJUST.DB Blueprint機能は、業務の内容を対話形式で入力するだけで、生成AIが最適なシステムを設計・提案してくれる機能。効率化したい業務の内容を入力するとチャット形式で対話が始まり、専門的な知識や経験がなくても、構築したいシステムのイメージや会社特有の管理項目などを自然言語で入力するだけで、業務システムを設計し、その設計図を基に自動生成してくれる。

また、複数のデータベースを同時に配置・表示することで業務フローを構築できる「マルチパネルUI」にも対応しているため、案件管理や商談報告、顧客リストといった、さまざまなデータベースを組み合わせる複雑なシステムも、対話形式で簡単に設計可能。さらに、システム構成や管理項目の変更・修正も、設計図をプレビューしながら視覚的に行えるとした。

ジャストシステムによれば、「案件管理」を題材に5つのテーブルから構成される業務システムを開発したところ、JUST.DB Blueprint機能を活用した場合は、システム開発にかかる作業時間を、従来手法と比べて62.8%削減できたという。

なおJUST.DB Blueprintは、JUST.DBをさらに便利に使うための拡張機能をセットにしたパッケージ「JUST.DB ベーシックパッケージ」に含まれる機能となり、企業ごとに利用有無の設定が可能。またLGWAN環境では利用できない。

加えて今回は、JUST.DBの機能習得をサポートする「プロダクトツアー」機能を搭載した。画面上に表示されるポップアップをたどっていくだけで、初めてJUST.DBに触れるユーザーでも、新しいシステム開発、アクセス権設定や集計・グラフ化、承認フローの設定など、さまざまな機能をすぐに使いこなせるようになるとのこと。

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