大谷翔平、たった12試合で積み上げた「1.4」 1位再浮上、“史上最強”へ…伝説誕生に期待

ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

最初の64試合でWAR2.8…直近12試合で半分を稼ぎ出した

ドジャース・大谷翔平は23日(日本時間24日)の試合を終えて、打率.321、23本塁打やOPS1.030などリーグ6冠。57打点も3位につけ、3冠王の可能性も視野に入る。さらに直近の数字をデータで振り返ると、その勢いの凄まじさが如実に分かる。

3、4月は打率.336、7本塁打、OPS1.017と好スタートを切り、5月21日(同22日)時点では米データサイト「ファングラフス」のWARで3.2を記録し、今季初めてリーグトップに浮上した。しかし、その後は足踏みが続き、6月6日(同7日)の第2打席から今季最長の11打席連続ノーヒットなど不振の時期もあった。

デーブ・ロバーツ監督からも「(ボールを)少しだけ追いかけることが多くなった。彼のゾーンに来てもミスすることがある」と苦言を呈されるなど、打撃専任のDHとあって攻撃での貢献度を稼げず、10日(同11日)時点はWAR2.8と“減少”する結果になっていた。しかし、突如として調子を取り戻す。

6月11日(同12日)のレンジャーズ戦で16号を放つと、翌日も一発。16日(同17日)のロイヤルズ戦では約1か月ぶり、今季2度目のマルチ本塁打を記録し、19日(同20日)から3戦連発の大暴れ。気づけば本塁打ランキングでも一気に単独トップに浮上した。

この期間の12試合で一気にWAR1.4を荒稼ぎし、WAR4.2もリーグ1位に再浮上。最初の64試合でWAR2.8だったことを思えば、その半分を出場1/5以下で積み上げたことの凄まじさが分かるだろう。このままいけば年間WAR8.9ペース。1995年にエドガー・マルティネスが記録したDHでのWAR歴代ベスト更新に加えて、DH史上初のMVP獲得も視野に入る。“一刀流”でも伝説を築くのか。今後の打棒にも改めて注目したい。(Full-Count編集部)

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