いわきFC、強力攻撃陣を警戒 26日、アウェーで難敵・長崎戦

「アグレッシブにいわきの色を出して勝ちたい」と力強く語る坂岸(左)

 サッカーJ2のいわきFCは26日、アウェーのトランスコスモススタジアム長崎(長崎県諫早市)でV・ファーレン長崎と対戦する。試合は前半戦の未消化分の第19節。後半戦2試合目までを終えた、いわきの通算成績は8勝7分5敗で順位は8位。長崎は12勝7分1敗で2位。午後7時開始予定。

 リーグ戦で18戦連続負けなしと好調を維持する長崎に挑む。長崎はJ2得点ランキング1位のFWエジガル・ジュニオら得点力の高い外国人を複数人擁しており、注意が必要だ。悪天候の中での一戦も予想されることから、いわきがロングボールを主体に攻める可能性が高い。こぼれ球への素早い反応で先手を取って攻撃につなげたい。
 
 存在感増すルーキー坂岸

 大卒ルーキーが存在感をアピールしている。MF坂岸寛大(かんた)はリーグ戦を3試合連続で先発出場中。ベンチ外や途中出場の時期もあったが、22日の山口戦ではプロ初アシストを記録した。

 成長のきっかけとなったのは第18節仙台戦。好機でなかなか武器のクロスを上げられず、ハーフタイムには「強気でプレーしろ」と田村雄三監督から名指しで指摘を受けた。坂岸も「消極的なプレーをしてしまった」と振り返る。

 この反省から10日後の天皇杯秋田戦では果敢なプレーで攻撃をけん引。山口戦でも「大胆にプレーする、クロスを積極的に上げる、そういうところを意識した」と積極的なドリブルや中央へのパスで度々好機をつくった。後半11分は素早い出足で相手のマークを振り切り味方からパスを引き出すと、冷静なヘディングでボールをつなぎ、FW谷村海那の得点を演出した。

 「長所であるクロスの精度と運動量を存分に発揮して脅威を与える選手になりたい」と向上心をのぞかせる22歳。中3日で迎える強敵長崎戦に向けて「アグレッシブにいわきの色を出して勝ちたい」と力強く語った。(熊田紗妃)

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