コイヘルペス「陰性」 猪苗代・水産試験場大量死、原因分からず

 福島県猪苗代町にある県内水面水産試験場で、コイヘルペスウイルスの陽性反応が出た飼育中のマゴイについて、県は24日、国の機関で診断した結果、全て陰性となったと発表した。

 県によると、県の1次検査で陽性反応が出た1匹と陰性反応が出た2匹の計3匹を国機関の「水産研究・教育機構水産技術研究所」で検査したところ、いずれも陰性だった。理由は現時点で不明という。

 県は「原因の特定は難しいが多くのマゴイが死んでいるため、一部サンプルを残して検証をしてきたい」(県水産課)としている。

 試験場では、14~18日にかけて、同じ池で飼育していたマゴイの親魚111匹と、採卵してふ化させた仔魚(しぎょ)約60万匹(推定)が死んでいた。

 県は一部サンプルを除き、死んだ親魚と、仔魚の焼却処分を進めており、飼育していた池を消毒している。現時点で試験場内のほかの飼育池で、コイが死んだケースは確認されてないという。

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