名門チェルシー経営陣に「ガッカリ」 クラブ英雄が監督退任&選手放出に落胆「魂を失った」

ジャンフランコ・ゾラ氏がクラブ経営陣の判断に言及【写真:Getty Images】

元イタリア代表FWゾラ氏がクラブ経営に言及

イングランド1部チェルシーは、2023-24シーズンのプレミアリーグを6位で終えた。シーズン序盤の苦戦が大きく響く形になったが、クラブのレジェンドである元イタリア代表FWジャンフランコ・ゾラ氏は、オーナーらに責任があると感じているようだ。英紙「メトロ」が報じている。

リーグ優勝したシティに勝ち点差28を付けられたチェルシーだが、シーズン終盤の好調によってマウリシオ・ポチェッティーノ監督に多くの時間を与えると思われた。だが、アルゼンチン人はクラブを去ることに合意した。そして前レスター・シティのエンツォ・マレスカ監督を後任に据えた。

ゾラ氏はシーズン序盤の低迷は、前シーズン限りで3選手を放出したことが要因だと分析している。「チェルシーは難しいシーズンを過ごした。特に序盤、彼らは多くのことを変えたからね。彼らは代わりに若い選手を入れた。そして、ジョルジーニョ、ハフェルツ、コバチッチといった経験のある選手を失った。チームの魂というべき選手を失った。彼らはリーダーだったから、上手く進むのには時間がかかった」と、説明した。

「だが最終的にポチェッティーノ監督は、上手く機能させて良い軌道に乗っているようだった。彼が去ったことは驚きであり、すべての理由はわからないが、私もサポーターの視点で言わせてもらうと、ガッカリしている」と、ポチェッティーノ監督が1年で退任したことを残念がった。

マレスカ氏は、現在イングランドで最も高く評価されつつある監督の1人だ。だが、ゾラ氏はレスターを2部優勝に導き、キャリアのスタートでジョゼップ・グアルディオラ監督と仕事をした監督には、チェルシーのファンを納得させる前に「大仕事」が待ち受けていると見解を語った。

「エンソ・マレスカには大仕事が待っている。彼は自分のやりたいことを実現するために、選手たちを味方につけないといけない。サポーターも味方につけないといけない。とても大きなタスクだ。私はレスターを見て、その戦いぶりに感銘を受けた。だから彼に能力があることは分かっているし、イタリア人であることもプラスだね」と、元イタリア代表のアタッカーは続けたが、「それでも、彼の就任には驚いた。そもそもポチェッティーノが去ると思っていなかったこともあるけれど、彼が候補になっているとも思っていなかったからね。間違えてほしくないのは、彼には能力がある。ただ、私はもっと高い経歴を持ち、経験のある人が来ると思っていたからね。彼が大きな期待を受けるチェルシーのようなチームを率いて、どうなるかを見てみよう」と語った。

多くの若手有望選手を獲得してきたチェルシー。新監督はチームを機能させることはできるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)

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