「空手姉妹」全国挑む! 姉・桜子さん、妹・心春さん一戦必勝

全国大会へ出場する姉・桜子さん(写真右)、妹・心春さん(写真左)

 いわき市の中学生姉妹が、大阪府で8月に開かれる空手の全国中学生選手権大会に出場する。姉の佐藤桜子さん(14)=中央台北中3年=は「ベスト8以上を目指す」、妹心春(こはる)さん(13)=同1年=は「優勝したい」と力を込める。

 桜子さんと心春さんは、4月28日に郡山市で開かれた県ジュニア空手道選手権大会に出場。個人組手でそろって決勝に進出して全国大会への切符を手にした。姉妹対決となった決勝では、桜子さんが心春さんを退けた。

 2人は幼稚園の頃に父の勧めもあり空手を始めたという。現在は平日に広野町の道場に通っているほか、父が自宅をリフォームして設けた道場でも鍛錬を重ねている。休日には県外に遠征するなど"武者修行"にも励んでいる。

 桜子さんは昨年の全国大会にも出場しており、16強で敗退した。今回は得意の上段蹴りを武器に昨年の成績を上回ることを目標に掲げる。心春さんは昨年の小学生の全国大会で準優勝。刻み突きが「高校生レベル」と実力は折り紙付きで、中学で初の全国大会にも臆していない。3人一組の団体戦には2人で出場するといい、一戦必勝を期す。

 いわき市長表敬、大会へ意気込み

 桜子さんと心春さんは19日、いわき市役所に内田広之市長を表敬し、全国大会に向けた抱負を語った。公務の傍ら剣道に打ち込む内田市長は「武道は勝ち負け以上に相手を敬う気持ちが大切。接戦ではそうした気持ちが勝敗を左右する」と激励した。

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