「全階級 金持ち帰る」 柔道五輪監督 鈴木さん、母校で抱負 茨城・常総

児童たちとガッツポーズで記念撮影する鈴木桂治さん(中央)=常総市向石下

アテネ五輪柔道男子100キロ超級の金メダリストで、今夏のパリ五輪で男子日本代表監督を務める鈴木桂治さん(44)が24日、母校である茨城県常総市の市立岡田小(染谷広美校長)を訪れ、児童約300人と交流した。鈴木さんは目標を持つ大切さを伝え、パリ五輪について「全階級7個の金メダルを取って持ち帰りたい」と抱負を述べた。

鈴木さんは旧石下町(現常総市)の出身で、3歳から柔道を始め、2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得。03年と05年の世界選手権でも優勝し、全日本選手権を含めて「柔道三冠」を達成している。

交流会は低学年と高学年に分けて行われ、鈴木さんはそれぞれの部で講話した。自分の小学校生活などを振り返り「勉強やスポーツ、全部楽しいと思って取り組むことが大事。いろいろチャレンジして自分の目標を見つけてほしい」と後輩たちにアドバイスした。

児童からパリ五輪への意気込みを聞かれた鈴木さんは「柔道は金メダルが期待される競技。7人の選手の目標をかなえさせてあげたい」と、金メダル獲得を誓った。

柔道のデモンストレーションもあり、鈴木さんが代表児童に投げ技を決めると、子どもたちは大喜び。最後に鈴木さんが首にかけたアテネ五輪の金メダルを触らせてもらい、交流を楽しんだ。1月から柔道を始めたという4年生の古川莉衣菜さんは「鈴木先輩のように強くなりたい」と話し、6年生の初沢悠和さんは「先輩は誇り。自分も夢に向かって頑張りたい」と目を輝かせた。

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