中独、気候変動とGXめぐるハイレベル対話を始動

中独、気候変動とGXめぐるハイレベル対話を始動

 【新華社北京6月25日】中国とドイツが昨年6月に立ち上げに合意した気候変動とグリーントランスフォーメーション(GX)に関する対話協力メカニズムの第1回ハイレベル対話が22日、北京で開催された。中独双方の関係部門は、エネルギー効率と循環型経済、気候をめぐる多国間プロセスと中独二国間協力、工業分野の炭素排出削減とエネルギー転換などの重点議題について交流した。

 今回の対話は、気候変動とGXについての中独対話協力の強化に関する両国指導者の重要な共通認識を実行に移し、政策交流と実務協力を着実に推進することが狙い。双方は対話を通じ、次の五つの重要な成果が得られたと発表した。

 1、双方は対話協力メカニズムの枠組みの下、中国の省とドイツの州のGXをめぐる地域協力をスタートさせる。

 2、中国国家発展改革委員会とドイツ経済・気候保護省は、エネルギー効率に関する中独作業部会の2024年作業計画をまとめた。

 3、中国国家発展改革委員会とドイツ環境・自然保護・原子力安全・消費者保護省は「『中独循環型経済・資源効率対話行動計画』の短期活動要点」をまとめた。

 4、中国工業・情報化部とドイツ経済・気候保護省は、工業分野の炭素排出削減に関する中独作業部会を設置する。

 5、中国国家省エネルギーセンターとドイツ国際協力機関は、両国の重点分野におけるエネルギー効率の向上に向け、実証プロジェクトでの協力をスタートさせる。

 国家発展改革委の責任者は次のように述べた。中国はここ数年、グリーン(環境配慮型)・低炭素発展で顕著な成果を収め、自身のGXを推進するとともに、グローバルな気候変動への対応に積極的に貢献した。中国はドイツと共に、今回の対話開催をきっかけとし、エネルギー効率と循環型経済、気候をめぐる多国間プロセス、工業分野の炭素排出削減、エネルギー転換などの重点分野で協力水準を一段と引き上げ、グリーン・低炭素技術の分野での協力空間をさらに掘り起こし、両国のグリーン・低炭素発展と経済の持続的な発展を促し、グローバルな気候変動への対応に一層大きく寄与したい。

 ドイツ側は次のように述べた。独中の経済関係は非常に重要である。経済グローバル化の流れが外部要因による妨害を受ける現在、中国は、グローバルな課題に立ち向かうための欠かすことのできない協力パートナーである。ドイツは、関連する問題について中国と欧州連合(EU)の双方が討議、協議することを支持する。中国は再生可能エネルギーの発展推進で注目すべき成果を収めた。ドイツは中国と協力を強化し、再生可能エネルギーの活用、スマートグリッドの発展、ゼロ炭素・低炭素製品の生産など具体的な分野で協力の余地をさらに探り、両国のグリーン協力を新たな水準に引き上げることを望む。

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