タイ、イスラエルに農業労働者派遣再開へ 紛争開始以来初

[バンコク 24日 ロイター] - タイ労働省は24日、農業労働者のイスラエル派遣を8カ月ぶりに再開すると発表した。年内に1万人以上を目指すという。

パレスチナのイスラム組織ハマスとの紛争が昨年10月に勃発する前にイスラエル農業部門で働いていたタイ人は約3万人に上り、外国人労働者としては最大規模だった。

タイ政府によると、ハマスがイスラエル奇襲で戦闘に巻き込まれたタイ人39人が死亡、32人が人質になった。うち6人は依然拘束されているとみられる。

労働省は声明で「政府は、タイ人労働者の安全確保を雇用者に強調するようイスラエル政府に協力を求めた」と説明した。

今回派遣される第1陣は約100人で、25日にバンコクを出発。7月初めに第2陣が出発するという。

タイでは北東部の農村地帯を中心に、より高い賃金などを求めてイスラエルで就業を希望する人が多い。

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