米国とアサンジ被告が司法取引 ウィキリークス創設者、豪帰国へ

ジュリアン・アサンジ被告(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】米国で機密暴露などの罪に問われ英国で収監されていた内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告(52)が米司法省との司法取引に合意した。米メディアが24日伝えた。判事が承認すれば、罪を認める代わりに米国での収監を免れ、26日の判決言い渡し後に母国オーストラリアに帰国する見通し。

 ウィキリークスはX(旧ツイッター)で、アサンジ被告が24日に英ロンドンの拘置施設から保釈されたと明らかにした。

 米国は英国にアサンジ被告の身柄引き渡しを求め、英国で是非を巡る法廷闘争が続いていたが、司法取引で終止符が打たれる見込みとなった。オーストラリア政府の要請を受け、バイデン米大統領は4月に起訴撤回を「検討している」と述べていた。

 米メディアによると、アサンジ被告側が米本土への移送に反対したため、26日の判決言い渡しは米国自治領である北マリアナ諸島のサイパン島の連邦地裁で開かれる。

 米国は2019年にアサンジ被告の起訴を発表した。

英ロンドンで書類を手にするアサンジ被告(ウィキリークス提供、ロイター=共同)

© 一般社団法人共同通信社