【津】三重県内の公私立高写真部19校が加盟する県高校写真連盟は23日、津市一身田上津部田の県総合文化センターで第44回夏季写真コンテストを開いた。津市の写真家、浅田政志さん(44)が16校の1―3年生から寄せられた690作品を審査。最高賞の金賞には皇學館高3年の山崎智可（ちあり）さん(17)の「静かなとき」が選ばれた。上位10作品は11月に福井市である近畿高文祭に出品される。
審査は公開であり、浅田さんは全ての作品から約60点を選んだ後、じっくりと眺めて上位10点と佳作24点を選んだ。
山崎さんの作品は、広い水たまりの向こうにたたずむ友人を撮影し上下を反転させたフィルム写真。浅田さんは「美しい構図で静かだけど強さがある。日頃から写真に向き合っているのが伝わる」と絶賛した。
全体講評では「三重の高校生は（全国に比べ）作品の幅がまだ少ない。いろいろ実験して自分にはどんなのが向いているかチャレンジして」と助言した。
山崎さんは高校生活最後の大会での最高賞に「3年間続けてきて全てをぶつけようと思っていたから『やっぱり取れた』という気持ち。憧れの浅田さんにほめていただきうれしい」と喜び「これからも誰も見たことのない自分らしい写真を撮りたい」と力を込めた。
そのほかの上位入賞者は次の皆さん。銀賞＝小﨑有芽乃（皇學館3年）▽銅賞＝松月快斗（宇治山田2年）▽入選①坂口葉琉（海星3年）②田中明依紗（皇學館3年）③山本涼介（木本3年）④大田莉穂（皇學館3年）⑤田尻奏（同）⑥今西ナツ（宇治山田3年）⑦中島光海（海星2年）
