「ああ~!き、気持ちいいいです~」佐藤天彦九段、仲間の会心の捌きに思わず気分高揚!?ファンは爆笑「声が裏返ったw」/将棋・ABEMAトーナメント2024

“貴族”も思わず声を上げるほどの会心の捌きだった。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」予選Cリーグ第2試合、チーム藤井 対 チーム天彦の模様が6月22日に放送された。山本博志五段(27)とチーム藤井の羽生善治九段(53)が激突した第2局では、山本五段がレジェンド相手に終始攻めの姿勢を貫き快勝。チームリーダーの佐藤天彦九段(36)も「き、気持ちいいいです~」と大興奮の様子だった。

【映像】必見!?佐藤九段の「き、気持ちいいいです~」

黒星発進となったチーム天彦は、第2局でABEMAトーナメント初出場の山本五段を送り出した。「すごい緊張している」と表情の硬い山本五段だったが、それもそのはず。相手はタイトル99期の将棋界のレジェンド・羽生九段。「我々の世代は間違いなく羽生九段を見て育ったというところがある。小学生の頃から何度もタイトル戦の名勝負を見させてもらった」という大先輩との初手合いに臨んだ。

山本五段は事前に宣言した通り、得意の三間飛車を志向。オールラウンダーの羽生九段は後手番で向かい飛車を採用し、相振り飛車の出だしとなった。序盤の進行を見たチーム藤井の藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)と青嶋未来六段(29)は「先手の方が駒組みに時間がかかってしまいそうな…」「昔研究会で羽生さんにこんな感じでボコボコにされたことがあります(笑)」と談笑していた。

しかし、山本五段は三間飛車のスペシャリストとあり、▲9五香と積極的に踏み込んでいく。羽生九段が△9三歩と低姿勢に受けたことに対し、▲6五歩からさばきに行くことを決断。軽い動きで振り飛車党らしい指し回しを見せた山本五段は、臆することなくポイントを積み重ねペースを掌握し、大駒を駆使して羽生九段を翻弄すると後手玉に一気に迫る▲6三歩成でリードを拡大させた。

山本五段の会心のさばきっぷりに、チーム天彦の控室ではリーダーの佐藤九段も「これで飛車を浮いたら…、ああ~!!」と今後の展開を見越して大興奮。チームメイトの斎藤明日斗五段(25)も「飛車浮き!確かに!」と笑顔となると、佐藤九段は「き、気持ちいいです~」と重ねていた。佐藤九段と言えば優雅な身のこなしから“貴族”の愛称を持つトップ棋士だが、まさかのリアクションに、視聴者からは「楽しそうww」「天彦のテンションww」「めっちゃよろこんでるw」「気持ちいいですう~」「声が裏返ったw」「テンションたけぇw」「ピコ先生面白いw」などのコメントが多数寄せられていた。

対局は、着実に差を広げてレジェンドの厚い受けをかいくぐり押し切った山本五段が91手で勝利。ABEMAトーナメント初戦で大金星を飾り、「いやー、良かったです!良い将棋が指せました」と喜びをにじませていた。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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