神野大地が教える水分補給がランニングに与える影響とは!?【「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル】

水分補給がランニングに与える影響

適切な摂取量、タイミングで

汗をかき体内の水分が減った状態が続くと、パフォーマンスが低下したり、熱中症や頭痛、めまいなど脱水症の原因になります。体内の水分が不足して生じるトラブルを未然に防ぐためにも、こまめな水分補給はとても重要です。とくにレース前後は意識的に水分補給を行うことが必要です。

気を付けてほしいのは、レース当日だけではなく、日常的に水分を補給するということ。私も喉が渇く前に水分補給すること心がけていて、お味噌汁などの食事で摂る水分も含めて1日3ℓ程度は飲むようにしています。ランニング前はとくに、500㎖のペットボトルを1時間ぐらいかけて飲むことを推奨します。

長時間のランニング時や発汗量が多い場合は、スポーツドリンクや経口補水液も有効です。ただ、レースに出場する場合は、スタート4時間前あたりから動き出すことが多いので、一気に飲むのではなく、時間をかけて試合前で1ℓ程度の水をこまめに摂取しましょう。また、レース当日に摂るものは事前に試し、いきなり新しいものを試すのは避けてください。

給水所のコップを上手に取って、飲む方法

マラソンのTV 中継などでよく見られる給水のシーン。レース中なので、給水所で立ち止まって飲んでいられません。上手に取るコツは、なるべくコップの中の水分がこぼれないように、上から手で蓋をしながら取ること。そして飲むときは、飲みやすいようにコップの口を折って、とがった先を注ぎ口のように口に当てて飲みます。

練習後の栄養補給も大事

練習やレースの後は、失われた栄養素をしっかり素早く補給する必要があります。糖質(炭水化物)をしっかり摂ることが重要で、僕はおにぎりやエネルギージェルを摂ることが多いです。

【出典】『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』 著:神野大地

【書誌情報】
『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』
著:神野大地

青山学院大学時に「山の神」として一躍脚光を浴び、箱根駅伝4連覇に貢献した神野大地氏。彼が日々実践するトレーニングとランニングメソッドを初心者ランナー向けにまとめた一冊。元々は学生時代、ケガに苦しみ思うように走れなかった時期に、食事やセルフケアを見直しトレーニング法を身体に負担のかからないように改善するなど、様々な改革を実行した神野氏は大学卒業後も自身が考案したトレーニングでケガを予防しながら記録を伸ばしています。正しいランニングフォームで走ることはもちろん重要ですが、走り始める前のストレッチ法や、ランニング後のセルフケアの仕方などランナーの心構えとして知っておきたい実践法を紹介。

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