猫がいる家庭で窓は開けていい? 注意点や脱走対策を獣医師に聞いた

気温が高くなると窓を開けたくなるものですが、猫を飼っている場合は、窓からの猫の脱走に注意しなければなりません。今回は、猫がいる家庭で窓を開けるときの注意点や脱走対策について、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生に伺いました。

猫がいる家庭で窓を開けるメリット・デメリットとは

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

――猫がいる家庭で窓を開けるのは問題ないでしょうか?窓を開けたとき、猫にとってどのようなメリット・デメリットがあるのか教えてください。

山口先生:
「飼い主さんの在宅時であり、安全対策をしっかり行った状態なら、窓を開けるのはいいと思います。猫は嗅覚が発達しているので、窓から外のニオイを感じることで、脳のいい刺激になるでしょう。

ただし、外猫や発情中の猫のニオイから警戒心が高まることもあるので、その場合は窓を閉めたほうがいいです」

猫がいる家庭で窓を開けるときの注意点

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

――猫がいる家庭で窓を開けるとき、どのような点に注意すればいいでしょうか?

山口先生:
必ず脱走防止グッズを使うことをおすすめします。猫は数センチのすき間でも逃げるおそれがありますし、網戸を破る可能性もあります。風が強い日や暑い日、猫をお留守番させる際は窓を閉めて、空調を使用したほうが安心です」

日ごろからしておくべき猫の脱走対策とは

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

――開けた窓から猫が脱走しないよう、日ごろからどのような対策をしておくべきでしょうか?

山口先生:
窓を開けっぱなしにしないことと、頻繁に開閉する窓には脱走防止グッズを使うことが大切です。
また、マンションの場合は万が一ベランダに出てしまったことを想定し、安全ネットの使用や両隣とのすき間を金属メッシュでふさぐ対策もおすすめです」

窓を開けることは猫にとっていい刺激になりますが、警戒心を高めたり、猫が網戸を破って脱走したりするおそれがあります。そのため、猫がいる家庭で窓を開ける場合は、飼い主さんが在宅のときに、安全対策と脱走防止策をしっかり行ったうえで開けるようにしましょう。

(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
取材・文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年5月時点の情報です。

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